社会を監視するNecoシステムを作り上げたのは、友人に裏切られ、傷つけられた高柱猫。
犯罪者を発見、摘発する能力を持つそのシステムに何故、消極性を持たせたのか。
あくまで、意思決定は人間が行い、Necoはその道具であるということなのか。
そうだとすると、高柱猫は最後まで人間を信じていたのか。
それとも逆に、人間同士を争わせ復讐しようとしていたのか。
社会評価ポイントや人間未満の制度は高柱猫の思い描いていた通りに運用されているのか。
多くの疑問の答えはNecoの中。
それを聞き出せるのは来栖春。
作者からの返信
猫が、はたして最期までなにを見て、なにを信じて、そしてなにを込めたのか。
そのあたりも、きちんと彼に寄り添って書いていきたいところであります。
来栖春は、彼の心を聞き出せる稀有な人物のひとりであることは間違いがありませんねー……。
更新お疲れ様です。
この話読んでから脳内を「!?」が埋め尽くし、勢い七章を読み返しましたね。
(多分ですけど)空姉さんや海の話をしたり、狩理の懺悔を聞いていた頃には二十四の春だった……のでしょうか?
そう思って再読すると、なんだかもどかしさや切なさも一入です。
春の無断欠勤に措置が取られた時点で、何かしら犯罪もしくは重大倫理違反が認定されているはず。
それでも、確かめずにはいられないですよね。
彼の訴えは、果たしてどこまで届いたのか?
……引っ張りますねぇ、益々楽しみになって参りました。
作者からの返信
じつは、第七章(下)の「狩理くん(1)煙草の時間」から「狩理くん(2)愛していたと言ってもいい」の冒頭にかけて、ほんとうにさりげなくさらっとですが、その描写と伏線があったりいたします。
空や海の話をしていたときにはほとんど十七歳だったでしょうが、狩理の懺悔は確実にいまの心の意識のまま聞いていたでしょうね……。
驚いていただけたのであれば、作者冥利に尽きます。
はい、引っ張ります……これからも春のひっそりこっそりやらかしたことを、読者のみなさまにお楽しみいただければと祈っております。
この作品の凄いところは世界観と設定、展開ですね
登場人物のほとんどが嫌いなのに、なぜか読まずにはいられない
悔しい……でも続きが気になっちゃうッ!
フックとリーダビリティは見事の一言
間違いなく万人ウケはしないでしょうが
書籍化はハードルが高そう。どこのレーベルが出すんだ。勝負師すぎんだろ
でもレーベルの宣伝がハマれば、爆発的にヒットしそうなポテンシャルも感じる……
ただ、ごめんなさい。仮に書籍化したら個人的に買って楽しむとは思いますが、
友人には薦められないです(笑)
早く南美川家がどうなったのか知りたい
これでお咎めなしだったらブチギレてしまう自信があります
具体的には、近所迷惑にならないよう人気のない僻地に向かい、そこで狂ったように絶叫します
架空の物語に感情移入しすぎて我ながらキモいですね
お目汚し失礼しました
作者からの返信
ありがとうございます。極上の誉め言葉をいただいた、と受け止めました……!
大変、書いてゆく励みになります。
これからもアゲインを支えていただければとほんとうに思います!!
南美川家がどうなったのか。
たぶん、その答えも来栖春は握っています。これからまた丁寧に書いていきたいです、今後の展開もぜひともどっぷり感情移入しながらお楽しみくださいませ……!!