第2話

ピッ・ピッ・ピ・・・・

私は目覚めた。

緊張感を持たせる機械音とともに。

視線を下に向けると、左足に白い布が巻きつけてあった。

自分は何があったのだろうか?

脳内が洗濯機のようにくるくる混乱していた。

コンコン。

ドアを叩く音がした。

「失礼します」

その言葉には、優しい声と芯のある声が入り混じっていた。

きっと看護師さんだろう。

カーテンを開けて、大丈夫ですかと声をかけられた。

「・・・・・はい」

その看護師さんの名札を見ると「堂沼 絢香」と書いてある。

「なら良かった」

絢香さんは微笑んだ。

「あのぅ・・・私は何があったんでしょう?」

恐る恐る聞いてみると、その微笑みが一瞬にして消えていった。

「翼さん、ちょっと来ていただけますか?」


すべてを聞かされた。


目の当たりが真っ暗になって


もう動くこともできない。


何もすることができない。


背中に、ズーンと重みがはしる。


誰か、助けて・・・・・




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