第11話 告白

 ☆2日目の夜

 眠れね〜

 ほんと、告白ってどうするんだよ。あーもう、全然思いつかねーな。仕方ない、本でも読んで考えるか。そう思って俺は、部屋の隅に置いていたバックから本を取り出す。

 その本は、高校3年の地味系眼鏡男子と派手系ギャルの絶対に相容れないはずの2人に起きる、すれ違いラブストーリーと言った感じのものだ。バックから本を取り出していると、


「歩くん。眠れないの?」


 香が声をかけてきた。どうやら起こしてしまったらしい。


「ごめん、起こしちゃった? 何か寝付かなくて」


「別に気にしなくて良いよ。私も、まだ眠くないし。そうだ、話をしない?」


「話?」


「そう。お話、どうして私のことが好きだったのか? とか!」


 お、これはピンチだぞ。どうする、歩。香の前で、香が好きになった理由を言うだって? そんなの恥ずかしくて、できるわけがないじゃないか。

 でも、今が『告白』をするチャンスなんじゃないか?

 よし、男になれ!


「そうだな〜 香のどこが好きかってのじゃダメ?」


「え、それはちょっと恥ずかしいな・・・ でも、聴きたいな」


 とっさに、好きなところって言っちゃったけどそれもそれで恥ずかしいな〜


「えーとね、香と喋ってるとね何かすごく楽っていうか、自分の素を出せるだ。それに、俺が何か聞かれたくないって思っていることは聞かないで、時間がだってから聞いてくれるだろ? こういう所が好きかな〜」


「面と向かって言われると恥ずかしな」


「それとさ、覚えてるか分からないけどさ中1の頃に体育祭の練習の時に怪我して保健室に行ったらさ、香が消毒してくれたことがあったんだ。その時に何というか、一目惚れというか、その時初めて香を意識したんだよね」


「・・・・・・」


「ん? どうした香?」


「いや〜その、何というか、やっぱり恥ずかしいなって。でも、凄く嬉しいよ。歩くんがこんなに私のことを考えてくれていたなんて、知らなかったよ」


「ねぇ、香は俺のどこがすきなの?」


「えっと、その、秘密!」


「えー、ずるいよ〜」


「そんなことより、明日はなにがあるのかな?」


「明日はね、ここの近くのお城跡に行って見学してそこの公園でご飯を食べて帰るらしいよ。」


 と、軽くツッコミをスルーされつつも俺は明日の日程を栞で確認する。


「そっかー、研修も明日で終わりだね。まだ早いかもだけどそろそろ寝ようか?」


 チャンスは今しかない! よし、ここでやってみるか!


「香、ちょっと待って! 少し言いたいことがあるから」


「どうしたの?」


「今まで告白ってどうすれば良いのか分かんなくてずっと考えてた。でも、告白は『好き』って気持ちを伝えることなんだって思ったんだ。だから、色々考えずに思いっきり言うことにしたんだ。

『香、好きだよ』」


 どーしよー! 改めて好きって言われたら「はい」って言ってしまいたくなる!! でも、「私の基準は高い」なんて言ってしまったから・・・


「私も、歩くんの事が大好きです!」


 あれ? 今、私なんて言った? 「歩くんの事が大好きです」? あー! なんで告白されたのに、告白仕返しちゃってるの??


「お、おう。で、俺の告白はどうでしたか?」


「えっと、その、あのー、良かったと、思う。でも、今回は75点かしらね。いきなりすぎてちょっと驚いちゃった」


 ちょっと、とか言ったけど、大分驚いたわ。でも、75点で良かったかしら? きっと大丈夫よね。うん。


「75点か〜 めっちゃ緊張したな〜 てことはもう一回?」


「凄くドキドキしたけど、もう一回かな? でも、歩くんの気持ちは心に届いたよ」


「良かった〜 色々終わったことだし、そろそろ寝ようか?」


「そうだね、おやすみなさい。歩くん」


「おやすみ、香」


 おやすみって言ったけど全然眠れないわ。あー、まだドキドキする。

 こんな事を考え続けて私は今夜一睡もできなかった。






 ☆

 読んでいただきありがとうございます!

 大変長らくお待たせいたしました。今回は不幸毎や、テストが重なりなかなか集中できませんでした。

 楽しみにしていた皆さん申し訳ありません。執筆を、やめてまでやったテスト勉強でしたが努力の甲斐もなかったようです・・・

 さーて、今回やっと2回目の告白ができました。これから先は、恵利奈の動向にも焦点を当ててお話を進めていきたいです。あとがきが毎回長くてすみません。この続きは近況ノートに。

 これからも、よろしくお願いします。

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