第10話 恋敵(ライバル)出現?!

 ☆

 歩達が研修所で1日目の夜を過ごしていた頃


 歩の自宅の部屋では2人の少女が興味深い話をしていた。


「ねぇねぇ、今頃どうしてると思う?」


「歩のこと?」


「そうそう! あーちゃん、どうやら女の子と同室みたいだからね」


「そうなんだ〜」


「そうそう! あーちゃんに彼女候補?的な子がいるんだよー」


 ガタンッ!!!


「え、え、あの歩に?! どうゆうこと?」


「まぁまぁ落ち着きなって」


「いやいや、落ち着いてらんないよ! だって歩は恵梨奈のでしょ!」


「いや〜 そうなんだけどねぇ〜 あーちゃんもまだ、高校1年生だしね。自分の好きな人と付き合うぐらいのことはしていいと思うよ」


「それはそうだけど、そういう恵梨奈はどうなのさぁ?」


 まさか、私の弟がここまで大人の階段を登ろうとしていたとは。応援してやりたいけど、恵梨奈の方もあるし・・・


「えっ、私? 私は子供の頃からあーちゃん一筋に決まってるじゃん。でも、この事をまだあーちゃんに伝えてないからね〜 どんな反応されるかと思うと少し怖いよ」


「そうだよね。でも、大丈夫! 私は恵梨奈の味方だよ!」


「ありがとう。もう今日は遅いし私はもう寝るね、あーちゃんのベッドかりるよ?」


「うん! いいよ! おやすみ〜」


 バタンッ!


 結衣ちゃんが、ドアを閉めて部屋から出て行った。結衣ちゃんには強がったけど、やっぱり心配だなぁ。


 そういえば、何故私とあーちゃんが『許嫁』という関係になったのかをここで話しておこう。

 私は、出産予定日よりも二ヶ月早く生まれてしまった。その為、体がとても弱く小学校に通い始める頃までは入退院を繰り返す生活をしていた。そんな時期、私のつまらない入院生活を変えてくれたのがあーちゃんだった。


「恵梨奈ちゃ〜ん! 元気どう?」


「歩、『元気どう?』じゃなくて『気分はどう?』でしょう。」


「そうだっけ? じゃあ、気分どう?」


「今日は大丈夫だよ。お見舞いに来てくれてありがとう。恵梨奈とっても、嬉しいよ〜」


 そう言って私はあーちゃんを、ぎゅうっと抱きしめるのが好きだった。


 そんな簡単な言葉しか交わしていなかったけど、何故だろう。あーちゃんの言葉の、1つ1つが私を元気にしてったの。そうしている内に、まだ子供であったが私はあーちゃんのことが大好きになっていった。


「私、あーちゃんのお嫁さんになりたい!」


 と、私が父親に言ったことがあるそうなのだ。すると、その言葉を間に受けた父が本当にあーちゃんのお父さんと話をして私とあーちゃんの婚約を約束したらしいのだ。

 そして、小学校に入学した日の夜。父が言ったのだ。


「今日から、歩くんが恵梨奈の婚約者だよ。婚約者っていうのは、未来の旦那さんのことだよ」


 私は、嬉しく仕方がなかった。きっと、そのことが私を勇気付けたのだろう。その後、私が入院することはなかった。


「やっぱり、黙っておくことはできない! よし! あーちゃんが帰って来たら本当の事を伝えよう! そして、その上であーちゃんの意見を尊重しよう! たとえ、あーちゃんが私を







 ☆

 第10話を読んで頂きありがとうございます!

 まず、お詫びをさせてください。前話の後書きに「歩くんが男になるかもしれない」という発言をしましたが、全く違う内容にしてしまいすみません。楽しみにしていた読者の皆様大変申し訳ございません。

 さて、今回から香のライバル参戦です。最初は新しいキャラを出そうと考えていたのですが、こちらの方が香としてもやる気が出るのではないかと思いこのような設定にしてみました。

 これから、どのような展開になるのかは私自身にもわかりません。ですが、みなさんが面白いと思っていただけるような物語にしていくつもりなのでこれからも。応援よろしくお願いがいします。


 あとがきが長くてすみません。




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