第4話 入学式その3

 俺は今、4階の準備教室に向かっている。人生で初と言っていも良いほど緊張している。なぜかって? 初めて告白した女子に呼び出されたからだよ! 

あぁ~ 何て言われるんだよ~ 両想いってのは分かったけどやっぱ怖いよ~

そんなこと話してたらとうとう教室に着いちゃったよ~ どうする? 入るか? よしっ! 俺は一応男だ、入るときは入るぞ!

 俺は勇気を振り絞って準備教室の扉を開いた。


 教室の中には椅子に腰を下ろし、窓から外を眺めているがいた。


 その少女は俺が入ってきたことに気が付くと俺に向かって、


「良かった~ 来てくれたんだね。来てくれないかと思ったよ。」


 と、微笑みながら言った。





 ふぅ、何とか喋れたわ。さて、ここまでは順調よ。次は本題を出さないと・・・


「ね、ねぇ。友達はできた?」


「うん、中島圭介っていう凄いやつと友達になったよ」


「それは良かったわね」


 何で、そこでそんな質問をしちゃったの~ 私のばかぁ~

 でも中島君って、あの総代をした中島くんよね?確かにそれは凄いわね。

 今度こそ言わなきゃ!


「ねぇ歩くん!」


「は、はいっ!」


「さっきも言ったと思うんだけどね、私もね、歩くんが好きなの。ラブレターはとっても嬉しかったんだよ。でもね・・・」


「でも?」


「私は面と向かって『好きです』って言われたかったの。これがワガママだっていうのは分かってる。分かってるけど納得できないの」





 そうか、俺は手紙を渡すだけで後はもう関係ないと思っていたんだ。何故俺は、香の気持ちを考えてやることができなかったんだろう。あんなに香も俺のことが好きかも、なんて考えていたくせに。これじゃ、最悪じゃないか。


「香っ! 俺は自分の為だけに告白をして香の気持ちを全く考えていなかった。だから、香にはとても嫌な思いをさせたと思う。本当にごめん!」


「そんなことないっ! 歩くんは悪くないよ! これは私のワガママなんだから!」


「それでも、俺も今のままじゃ納得がいかないんだ! だから、俺に一年間猶予をください。その間に必ず君が納得する告白をします!」


 俺は彼女に自分の想いを告げた。


「歩くんがそこまでいうなら、分かったよ。でも私の基準は高いからね🎵」


 と彼女は笑顔で答えてくれた。

 良かった~ もしダメっとか言われてたら香の前だけど号泣するところだったぁ~ でも1年かぁ、短いのか長いのかよくわからんなぁ~


「なんか、スッキリしたね。歩くん」


「確かにそれはあるなぁ。ところで質問なんだが俺達の関係ってどういうもんなんだ?」


 俺は最も気に待っていた疑問を香に尋ねる。すると、香も悩んだ顔で、答える。


「何だろうね? 友達以上恋人未満とか? まぁ、歩くんが手短に終わらせてくれれば良い話だし?」


「責任重大だなぁ~ それ」


 何とか一段落したことだし、明日からの宿泊研修に備えてそろそろ帰るか。


「香、そろそろ帰ろうか?」


「そうだね! 今日は一緒に帰れる?」


 香の上目遣いってこんなに可愛かったんだぁ~ これぞ癒し!


「歩くん?」


「す、すまん。今日は従姉の姉と帰らないといけないんだ。」


「そう、なんだ。じゃあ今度から一緒に帰ろう! ねっ?」


 香、マジ癒し!


「もちろん!」



☆ 準備教室の外



「へぇ~ あーちゃんが遅いから佐賀してたら凄い現場に出くわしちゃった。これは面白くなりそう!」



☆ 数分後



「おそ~い! 何してたのあーちゃん!」


「ごめん恵利奈姉ちゃん! 少し友達としゃべってた。」


「まぁ別に良いんだけどね! じゃあ罰として駅まで腕くんでよ!」


「えっ! 無理だよ!」


 あーちゃん、めちゃくちゃ動揺してるなぁ~ 少しやり足らないけど、今日のところはこれくらいにしとこうかな。


「なーんてのは、嘘! どう、ビックリした?」


「全く! もうからかうのは止めてくれよ!」


「さぁ、帰ろうか。あーちゃん!」



☆ 



 よしっ! ちゃんと話ができて良かったぁ。 歩くん、宿泊研修で告白してくるかなぁ? 明日から楽しみだなぁ~ 





☆ 今回も読んでくださりありがとうございます!

 今回はミスで予約をし忘れていました。すみません。

 ひとまず、第一章が終了し次回からはいよいよ告白のオーディションが始まります。香の他にも歩を狙う少女がでてくるかも?

今までのように2日おきの更新をしていこうと思うのでこれからも応援よろしくお願いします。






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