第3話 入学式その2

「これで入学式を閉会します」


 ふぅ! やっと終わったかぁ。長かったし、たくさん驚いたしもう疲れたよ。隣の圭介や周りの新入生にも疲れている様子が見られる。でも、新しい学校生活に夢と希望を持った良い表情をしていた。

 俺は誰目線で物を言っているんだ、と自分にツッコミをいれていたら体育館後方で俺達の学年の主任を勤める先生が呼び出しをしていた。


「1年A組の3号と30号の生徒は今から4階の準備教室に行って適当に座っておいてくれ」


「入学式そうそう呼び出しを食らったね、歩くん」


「何にもしてないよ、俺は。めんどくさいなぁ~」


 圭介にいろいろと言われて、行く気が失せかけていたが、入学初日から先生に目を付けられるのは良くない考えだと思ったので仕方なく教室に行くことにした。





「3号って今福さんじゃない?」


 隣に座っていた井上さん(だったと思う)に声をかけられ、先生の言葉に耳を傾けると


「1年A組の3号と30号の生徒は今から4階の準備教室に行って適当に座っておいてくれ。」


 ほんとだ、私何かしたっけ? でも30号って・・・ えっ! 歩くんじゃない! まさかこんな形で歩くんと会う機会ができるなんて、神様ありがとうございます! 歩くんより先に行って教室で待ち構えよう!


「じゃあいってくるね!」


「行ってらっしゃい?」


 何故今福さんはこんなにhighテンション何だろう。井上友恵ともえは、思ったのであった。





俺は、体育館から4階に向かう途中に偶然姉ちゃんと会った。俺は、胸に秘めていた思いを姉ちゃんに打ち明けた。


「何で姉ちゃんが生徒会長なのっ!」


「驚いた? そんなに驚くことでもないと思うけど。ねぇ?」


 姉ちゃんは隣にいた日向先輩にふっていたが先輩も苦笑いをしていた。俺はまだ姉ちゃんにいろいろ言いたかったが、姉ちゃんが先生に呼ばれていたので俺も4階を目指すことにした。





「失礼しまーす」


 教室には私の声が響いた。まだ誰も来ていないわね。黒板に「前から順に座れ」とでも書いておけば、歩くんは私の隣に座るはずだわ!

 歩くんも後ろのドアから入って来るだろうから、1番前の席に座れば顔はギリギリまでバレないわね。

 ドキドキ、ドキドキ。早く来ないかなぁ~


と、その時後ろのドアから1人の男子生徒が入ってきた。





 入学式を終え先生に呼び出された教室で席につこうとしたら俺の隣の席にはすでに女子生徒が座っていた。彼女は俺の方に座り直す。

 俺と同じ校章のついた真新しい女子用の制服を着た女の子はとても可愛く、この学園の中でも三本の指には入るだろう。

 そして、俺に向かって


「久しぶりだね、歩くん。こんなところで会うなんて私たちって運命の赤い糸で結ばれちゃってたりしてるのかもね♥でも私はまだ...............ないよ」


 と言いながらハートマークがついたような満面の笑みを浮かべているのだ。


 俺は、今度こそ本当に立ちくらみがして机に手をついた。俺は頭の中が真っ白になって、ただただ目の前に居るのが「香」ということしか分からなかった。


「大丈夫っ!」


 わぁ~ どうしよう! 歩くんが混乱してるよ!

 えーっと、まずしなきゃいけないのは説明かなっ?


「あ、あのね歩くん。私まだ歩くんに伝えてなかったけど、私も柳桜学園に受験していたの」


「そう、だったんだ」


「それでね、卒業式の日に下駄箱で歩くんの文字で書かれた手紙を見てとても嬉しかったんだよ。私と歩くんが気持ちだったってね」


「そうなんだ。ん? 同じ気持ち? ってことは・・・」


 頭の中で考えが交錯しまくる。俺の頭はオーバーヒート寸前だった。

 えっ! 香が俺と同じ気持ち? つまり、香は俺のことがすっ、好き? それってつまり、俺と香は


「両想い?」


うっかり声に出てしまった。その声を聞くと香は満面の笑みで


「そうっ! 両想いなんだよ、私たち」


 俺はその一言で遂に頭がオーバーヒートした。頭の中には「両想い」という言葉が無数に浮いている。が、そこで後ろのドアが開く音がして先生が入ってきたため強制的に再起動した。


「いや~ すまんなぁ、二人とも。いきなり呼び出してしまって。改めて、自己紹介をしておこう、1年学年主任の江本遥香だ。よろしく」


「「よろしくお願いします」」


「息があってよろしい。さて本題に入るが我学園は伝統的に入学式の次の日から二泊三日で宿泊研修があるのは知っているな? そこで、君たちにその実行委員をしてほしい。」


「実行委員って何をするんですか?」


俺の気になることを香が質問してくれた。


「良い質問だ、実行委員と言っても毎朝の朝礼の司会や先生たちの話の時に号令をかけるだけだ。簡単だろ」


「でも、何で俺達二人何ですか?」


「抽選だ」


「「はっ?」」


「すまんが無作為に選んだのがおまらだった、て訳だ。きっと運命だよ」


先生の運命発言に隣の香がビクッと動いた。


「と、いうことでよろしくな! もう教室に戻って良いぞ。」


 そういうと先生は準備教室から出ていった。

 沈黙が流れる。それを破ったのは香だった。香は、俺に今日の放課後またここに来るように言って準備教室から全速力で走って行った。香、顔が真っ赤だったけど大丈夫かなぁ? 俺も教室に戻るか。

 教室に戻るとまだ休み時間のようだった。とりあえず席に着くと、圭介が少し興奮ぎみにに話しかけてきた。


「ねぇねぇ、クラス発表の時に君を見ていた子と同じクラスだったみたいだよ」


「結局それって誰なんだ?」


「あの子だよ、3号の今福さんだよ」


 なんとなく予想はついていたが案の定、香だった。


 圭介とこれからの学校生活について話していると先生が入ってきてホームルームが始まった。内容は自己紹介と明日から始まる宿泊研修の確認だけで筒がなく終わった。


そして放課後、俺は香に言われた通りに準備教室へと向かった。






☆第3話を読んでいただきありがとうございます。

文章力が無いため長くなってしまいすみません。次回まで入学初日について書きたいと思っています。

これからも応援よろしくお願いします。





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