第2話 入学式その1

 俺は今日、待ちに待った入学式を迎える。

 初日だからということで今日は、恵利奈姉ちゃんと一緒に当校することにした。


「おはようっ!あーちゃん」


 いつも姉ちゃんは明るいなぁ、なんて思いながら挨拶を返す。姉ちゃんは結衣ねぇと仲良く談笑している。俺は早く学校に行きたかったが二人がなかなか話終わらない。俺はとうとう待ちきれなくなって、先に行くことにした。


「二人の話が長いから、俺先に行くよ~行ってきま~す」


「あっ!待ってよ、あーちゃん。またね結衣ちゃん。」


 まぁ、結果オーライだ。

 学校までは最寄り駅の「桜木駅」から30分位程電車にのって「青柳駅」で降りる。そこから徒歩15分といったところだ。徒歩15分というと楽そうに聞こえるが柳桜学園の手前には全長50メートル程の桜井坂があるのだ。名前の通り、桜はとてもきれいだ。きれいだが、この坂は無駄に傾斜が付いていて朝から生徒を疲れさせる難所のひとつだ。

 まったく、誰がこんなところに学園を作ったんだか。顔が見てみたいよ。

姉ちゃんと朝から疲れはてながらも坂を登り終えた俺は、校門に「入学式」と書かれた立て看板を見てとてもワクワクしてきた。




それと時を同じくして......


「あぁ!待ちに待った入学式!早く歩くんに会いたいなぁ!」


 入学式は午前中で終わるし、午後からはホームルームだけだし絶対に歩くんと接触する機会があるはずだわ。何としてでも手紙の意味を聴かなくちゃ!

 もしあの手紙が歩くんの本心だったら私は・・・

そう決意して私は会場の体育館に向かうことにした。




「じゃあね、あーちゃん。帰りは、一階のカフェテリアで待ってるからね!」


「りょうかーい」


 俺は姉ちゃんと別れると体育館へ向かった。2、3年生は今日も授業らしい。

 俺は体育館に着くと受付で自分の番号が書かれた冊子を受け取り。指定された席に座った。


「久しぶりだね!歩くん」


「ああ、おはよう圭介。いよいよ柳桜学園の生徒になるんだな、俺達」


「そだねー」


「お前はいつ、カーリングをはじめたんだよっ!」


「ゴメンゴメン。使ってみたい衝動に刈られちゃって」


 圭介って面白いやつだな。本当にこいつと友達になれてよかったよ。

おっと、そろそろ入学式が始まるようだ。


「今から、第25回柳桜学園入学式式を執り行います」


 多分、教頭先生らへんの人であろう先生が開会の挨拶をした。次は新入生総代だ。いったいどんな人なんだろう、この難関高校の入試で主席を取った強者は。


「新入生総代 中島圭介」


「はいっ!」


 お前だったのかぁ! どんなやつかと思ったらもう既に話したことのあるやつだったのかよっ! 圭介ってすごいな。カッコいいし頭も良いし、俺ほんと凄いやつと友達になってたんだな。

 心の中で圭介の事を尊敬していたら、いつの間にか圭介は隣の席に戻って来ていた。


「お前って凄かったんだな」


「入試に関しては運が良かっただけだよ」


圭介と話していると次は生徒代表の挨拶になった。


「生徒代表の挨拶は生徒会長が行います。生徒会長 結城恵利奈」


「はいっ!」


 俺は今度こそ倒れそうになった。あの恵利奈姉ちゃんが生徒会長と呼ばれたからだ。いつもふざけている姉ちゃんが生徒会長だってぇ! 本当に大丈夫なのかこの学園はぁ~

 午前の入学式は無事終わったが、驚きの連発でもうへとへとだぁ。


 そんなことを考えていた俺にはまだ知るよしもなかった。

午後には午前中の驚きを吹き飛ばす程の驚きがスタンバイしていることに





☆第2話を読んでいただきありがとうございます。

今さらですが、この作品に出てくる人名や地名、その他の名詞も全て架空の名称なので現実とは関係ありません。もし、ご存じの名称があれば偶然だなぁ~と軽く流していただけると幸いです。


まだまだ未熟ですがこれからも応援よろしくお願いします。

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