第215話 深夜のカレー

 深夜2時

「すいません、カレーください」

「はい、少しお時間頂きますけど、よろしいですか?」

「はい」

(いいのかよ…面倒くさいな)

「悪いけど、カレー注文入ったから掃除任せるわ」

「OKです」


 なにが嫌か?

 とにかく匂いが凄いのだ。

 廊下にいつまでも残るカレー臭。

 部屋の中から漏れるのか…運んだ時の残り香か…


 朝、7時リネン関係を運ぶ…廊下にまで漂うカレー臭。

「まだ匂い残ってるよ…」


 部屋は、さらにものすごい匂いが残るのだ。

 冬は換気出来ないから籠る。

「自分で嫌にならないのかな?」

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