「女一人…いや子連れですね」

「たぶん、出稼ぎの嬢だよ」

「あ～県外から子連れで？」

「シングルなんだろ…たまにいるよ」

「そうなんですか？」

「うん…」

　その部屋から内線が入り

　チャーハンとカップ麺を届けた。

「子連れで出稼ぎですか…子供小学生くらいですよね」

「そうだね…まぁ色々あるさ…詮索しないことだね」

　色々あるんだ。

　事情ってヤツは…。

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