第30話 またシャッターか…

「シャッター壊れてましたよ」

 入った客から電話があった。

「そうですか確認します」

 明らかにひん曲がっている…ぶつけたな…たぶん電話の主が…。

「ご報告ありがとうございます、確かにぶつけたようですね…御怪我ありませんんでしたか?」

「大丈夫です」

「そうですか、警察呼びましたので、お車のキズと照合させていただきますね、では後ほど…」

「………はい…」


 やはり、報告してきた客が自分でぶつけたのだ。

 キズと照合?カメラにぶつけるとこしっかり映ってるから…嘘言っても速攻でバレます。


 知らないのだろうか…ラブホはカメラだらけなのだ。


「あの…すいませんでした…」

 余計な恥晒して調書まで取られて…バカって罪なんだなと思った。


 しかし、シャッター開くまで待ちきれないのだろうか…シャッターにぶつけるバカの多さは異常だ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る