第22話 それ盗む?

 ラブホでは盗難が日常的である。

 ある程度のものは許容済みというか…不思議なところである。


「あっ、灰皿ねぇよ」

 とか当たり前です。


 いや窃盗で警察に届けたら、20分後に逮捕されるんですけど…リスク考えてないのかな?


 スリッパ…灰皿…ハンガー…リモコン色々持って行く。


「桜雪さん、202掃除した?」

「あぁ、昨夜しましたよ」

「今、掃除入ったらコンディショナー無いんだけど」

「ん、俺、掃除入ったとき補充したよ」

「じゃあ今の客だね」


 今朝はコンディショナーをボトルごと持って行ったようだ。

 なぜコンディショナーだけ?

「満タンにして裏目ったね」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る