「判決文」を読んでみよう!

作者 板野かも

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★★★ Excellent!!!

難しいから嫌だと敬遠していた法律もの……判決文。
文章の好みもあるもので、いくら小説好きでも目を背けてしまいがちだったのですが、開けばなんと奥深い。
文字がズラズラっと並んでいてやはり構えてしまいますが、読めば夢中になってしまうくらい、そこには人間のドラマが詰まっている。リアリティにもバラエティにも富んだ無数のドラマに興味が湧きました。
これを機に実際の判決文にも挑戦してみます。

また、こういうのが読めるカクヨムってすごいなーと改めて思ったり。
勉強になりました。

★★★ Excellent!!!

判決文、最初は読みづらいですよねー。
しかし、著者さんの仰る通り、一度コツを覚えると、様々な人間模様が生々しく記載された大変読み応えのある読み物なのです。
事実ですから、適当なキャラ設定の中身のない脇役なんて一人もいません。それぞれが人生の主役です。

昔の判例なんて、実名でガンガン出てくるので単なる捜査員として「平塚八兵衛」なんて大物の名前も頻出です。

めちゃくちゃな弁護方の主張に憤ったり、裁判官の感情がダダ漏れな理由部分に感情移入したりと読み方はいくつもあります。
ここでは紹介されていませんが、複数の裁判官で審議された合議事件(著名な最高裁判例はほぼこれ)は、裁判官同士でも意見が割れていて、反対意見や補足意見で論戦を繰り広げていて興味深いです。

裁判員制度開始からもうすぐ10年。
この作品を機に、傍聴に出かけたり、判例を読んでみてはいかがでしょう。