派閥(明治偏) 33 旅籠に宿を取り城下の居酒屋に行くと、失業した武士達が酒を飲んでいたのです、いずれも刀は差していません、西村の洋風の格好をみて一人の男が外国かぶれが何の用


派閥(明治偏) 33


旅籠に宿を取り城下の居酒屋に行くと、失業した武士達が酒を飲んでいたのです、いずれも刀は差していません、西村の洋風の格好をみて一人の男が外国かぶれが何の用だと難癖をつける、

ので、刀を取れ上げられた丸腰の武士が袴とは片腹いたいというと、何にと殴りかかつて来たので小股を蹴り上げるとそこにうずくまったのです、5人の男が取囲んだのでくやしければ俺を、

襲わないで、


鎮台を襲えばいいだろうと言うと、一人の男がわかっちょるが我々には武器が刀しかないと言うので、鉄砲を100丁持っている金はあるかと聞くと、ほんとうかと言うので一式で3000円だと、

いうと、こっちえ来いと奥座敷に案内してすわり、おれはアメリカから帰ってきたばかりの元土佐藩士西村だ、帰ってきたら藩が無くなっていたのだ、誰か決起する奴はいないかと熊本まで、

来たのだと言うと、


鉄砲100丁の話は本当かと聴くので、ああ長崎に保管してある元込め銃で玉も2万発あるぞ、これがあれは百姓上がりの鎮台兵なんぞは分けないなだろう、県庁を遅いえば鉄砲弾薬は手にいれ、

られるさと言うと、わかつた金は用意しよう明日長崎に案内しろ武器と交換だと言うので、承知したといい旅籠に戻ったのです、真一は城下に一泊して春日丸に戻り一路東京に戻ったのです、


艦長の山形に説得は失敗でしたというと、二人とも西郷さん思いですから東京へは戻らんでしょう、少しは暴発の時間は遅らせることは出来ると思いますが、いずれは暴発しますと言った、

のです、そのころ西村は熊本士族の有田と長崎に向かい、保管してあった鉄砲100丁と玉を渡したのです、彼らは陸路熊本に運び込み決起の機会をまっていたのです、西村は下関に向かい、


城下に逗留し不平士族との接触を待つと、居酒屋であんたが西村さんかと聞くのでそうだと答えると、僕は奇兵隊の赤松だ有田君が君が元込め銃を持っていると聞いたがと言うので、100丁、

と玉2万発が船につんである、売値は3000円だと言うと、分かった明日金を持っていこうと言うので承知したと言うと帰っていったのです、次の日には武器と交換し下関で様子を見る事に、

したのです、


真一は東京にもどり、説得は失敗したさんと事を伝えるとヤツパリダメで゜したか、惜しい、人材なんですが仕方ありませんといったのです、ところで坂本さんと中岡さんと会いましたと、

いうと、知っていますここにも尋ねてきました、中岡君は中田と名前を買え文部省へ出仕してくれるそうです、男女を問ない高等教育の制度作りを頼み申した、これからは女子の力も入り、

ますのでと笑ったのです、


暫く経つと篤姫も戻って来たという事なのでまず銀座に店舗を探しに行ったのです、手ごろな店舗があったの買い入れたのです、内務省出入りの大工の棟梁に改装を頼んだのです、入り口、

は横浜からガラス戸を取り寄せ洋風の店舗に改装し、前面な洋服と帽子とクツを飾る棚、おくには下着と靴下などの商品の棚、仕立てる為のサイズをはかる場所と、試着室を頼んだのです、


出来たという事なので見にいくととても上品に見えるような入り口と棚が出来上がっていたので、さつそく白金に顔を出すと、篤姫の所へ咲きが案内したのです、篤姫がよう来てくれました、

何点か考えたのですよと画用紙に鉛筆で書いたデザインをみると中々のもんです、肌着、下着、帽子も考えください、クツも置きますので幾つか横浜から取り寄せておきましたといい、店が、

銀座に出来ています、


今から案内しますといい、馬車で向かったのです、店に着くと篤姫がまあ立派な洋風の店ですねといい、この費用はどうしたのですかと聞くので、西郷さんが出したのですよと言うと吉之助、

ですか、ありがたい事です、儲かったら返しましょうといい、さつそく今日から洋服作りを始めましょう、半月もあれば店先に並べられますよと嬉しそうです、開店は来月1日にしましょう、


明日でも役所の人達に奥方が見に行くように宣伝します、店の隣にコーヒーを出す茶を作ります、奥方がここて仕立てている時間に殿方はコーヒーかビールでも飲んで待ってもらいましょう、

またご婦人方同士のお喋りもゆっくりできますよ、5人の中から選んでください、毎日朝9時開店として下さい、奥には食事が出来る場所も作ってありますと言ったのです、さすがに真一殿の、

差配は抜かりがないですね、


本当にありがとう咲き頑張りましょうというと、ハイ、開店の日が楽しみです頑張って沢山作りますよと言ったのです、開店日には沢山の人が訪れ、隣のカフエも大盛況です、政府の幹部の、

奥方も沢山来たのです、篤姫に皆が応援しますから頑張って下さいと声をかけ、店頭の商品を見て驚いていたのです、仕立ての注文も沢山取れ、肌着、下着など一式購入できるので評判に、

なつたのです、


新聞にも取り上げられ順調な滑り出しとなったのです、篤姫がお祝いをしたいというので、お祝いの品をもってユキと一緒に篤姫の屋敷に行くと咲きが案内して部屋に入ると、洋式のテーブル、

にご馳走が並べてあったのです、妻のユキですと紹介すると、篤姫が真一殿には一方ならぬ助言を頂きお礼の言葉もありません、さあ座ってと言うのでイスに座り、順調な滑り出しを祝って、

ワインで乾杯したのです、


その頃熊本では、敬神党が各隊に分かれて、熊本鎮台司令官種田政明宅、熊本県令安岡良亮宅を襲撃し、種田・安岡ほか県庁役人4名を殺害した、その後、全員で政府軍の熊本鎮台(熊本城内)、

を襲撃し、砲台を占拠した、しかし襲撃した人数が200人足らずの為政府軍の反撃に会い、撤退したのです、鎮台兵が大挙して鎮圧に乗り出したが反乱軍が元込め銃で応戦した為、激しい銃撃、

戦が展開されたが、多勢に無勢の為わずか1日で鎮圧されたのです、


これに呼応して秋月の乱、萩の乱が発生したがいずれも少人数の為たちまち政府軍に鎮圧去れたのです、しかしこれが翌年の西南の役へ飛び火したのです、この三つの反乱を教訓にして鹿児島、

から火薬などの接収すべきだと木戸が主張したが、大久保がそれを実行すれば鹿児島は暴発する、暴発は一万人はくだらないので、三つの反乱の比ではなく鎮圧には多くの日をようし、大乱、

になる、


いま暫く待つた方が良いと反対したのです、川路が大久保に鹿児島の様子を探る為手の者を鹿児島に帰京させるというので、刺激は決してするなし厳命して帰京を認めたのです、しかしこれが、

災いとなり年明けそうそうの暴発に繋がっていくのです、


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