派閥(明治偏) 31 夕食の時間になり呼びにきたので仕官食堂に行くと艦長以下勢ぞろいしておりそこに篤姫が入って来て上座に座ったのです、お咲殿はときくと船室と言う事にので呼びに
派閥(明治偏) 31
夕食の時間になり呼びにきたので仕官食堂に行くと艦長以下勢ぞろいしておりそこに篤姫が入って来て上座に座ったのです、お咲殿はときくと船室と言う事にので呼びにいかせ真一の傍に、
座るようにいうと、このような席に私ごときがと言うので、その時代は終わったのですレデイフアストですよとイスを下げて座らせたのです、篤姫が世話になりますと挨拶すると、全員が、
立ち上がり、
艦長以下銘々が自己紹介し食前酒が注がれたので皆で乾杯したのです、スープが運ばれて来て食事に入ると、篤姫がレデイフアストとはなんですかと言うので、アメリカは移民の国で最初、
は女性が少なかったので女性を一番優先したのです、直訳すると女性が一番と言う意味ですと答えると、篤姫がそれは女子にとつて天国みたいな国ですねと言いいこの夕食も大変美味しい、
ですねと笑ったのです、
艦長が我が海軍はイギリス海軍を手本にしています、船の上でも食事を一番大事にするそうなんですと説明したのです、このような洋式の軍隊に徳川が勝てるはずはありまんねと話すと、
艦長がそのような事がないように篤姫様は将軍家に嫁がれたのに誠に残念ですと言ったのです、これも日本を守る為だったのです、今後は皆さんにお頼みするしかありません、なにとぞ、
この国の未来を宜しくと言ったのです、
私以下粉骨細心して心がけますと艦長が答えたのです、先ほど小松と名乗られた方がおりしたがと篤姫が言うと、艦長が帯刀様のご子息に御座いますというと、そうですかそなたのお父上、
とは幼馴染でした、私を嫁にというはなしもありましたが、島津本家の養女になった為それはかないませんでしたがと言うと、息子が篤姫さまは洋学を好みとても活発なお方でしたと言っ、
ておりました、
洋装がよくお似合いですと言うので、お気づかいありがとう優しさは帯刀殿そっくりですねと笑ったのです、和やかなうちに夕食がおわり、連れ立って甲板に行ったのです、夜空は満天、
の星です、小さい頃はこのような星空を見て育ちました懐かしいですよと感慨深げに夜空を眺めていたのです、東郷がコーヒーをもって来たので篤姫に勧めると、コーヒーも最初はこんな、
苦い物をよく飲めるもんだと、
思いましたがなれると段々クセになりますねと笑ったのです、お咲がお方様のこんなに嬉しそうな顔を見るのは久方ぶりですというと、お咲には薩摩から付いてきてもらい、気の毒な事、
をしました、許しておくれと言うと、何をおっしゃるのですか、お方様にお使えして咲は幸せだったんですよといい、今回は仏様のお導きで村上様と出会うことができました、これから、
もず~とお方様の傍に仕えさせてくださいといったのです、
翌日には鹿児島に着き上陸して西郷の元を尋ねたのです、西郷は猟から帰っており篤姫をみてビックリしてこげん山ん中へようたずねてきてくれもんしたと席を勧め頭を下げたのです、
篤姫がお手をあげなさい、一別以来ですね身体も引き締まって元気そうですねと言うと、真一どんに猟を勧められもして体が軽うなりもうしたと笑ったのです、ここはいいお湯が出て、
います、
是非はいってきてくださいと言うので、江戸弁もうまくなりましたね、それではお咲いただきましょうと席を立ち熊吉の案内で温泉に行ったのです、西郷に大久保の手紙を渡すと読んで、
大久保さんも元気だと言う事で安心し申した、しかし、どうして篤姫さまがこんな所へと聞くので、経緯を話すと、そうですかこんな事になってさぞかし困窮なさっているのでしょう、
というので、
そこで洋服の商売をやるよう勧めたら、乗り気なのでお手伝いしょうと思っているのですと言うと、それはありがとうございます、私もまだ陸軍大将のままで章典録も貰っておりもんす、
その資金は是非出させてくださいと、風呂敷につつんだ3000円(今の価値では約1200万)を出し、元家臣から差し上げるのはおそれ多いので、真一さんがこれを篤姫様の為につこうてく、
ではださいと言うので承知しましたと預かったのです、
今日はイノシシがありますのでしし鍋にしましょうと言うので、薩摩弁はどうしたのですかと聞くと篤姫様の前なるべく江戸弁で話しますと笑ったのです、二人が温泉から上がって来ていい、
温泉でした、疲れが一辺に取れました、尋ねてきてほんに良かったと嬉そうです、今日はしし鍋の用意をしました、沢山食べてくださいというと、それはご馳走ですねといい、吉之助薩摩、
弁でいいですよと笑ったのです、
焼酎を注ぎみんなで盃を重ね、西郷が姫様のお役に何もたてずに申し訳なかこつですと言うので、何を言っているのですか、輿入れでは随分世話になりました、見事な品ばかりでお陰で、
薩摩の面子が立ちましたよといい、また江戸開城のおりも江戸の町を消失する事なく町民も焼け出されるなかったのは、官軍総参謀の吉之助のおかげですよと労ったのです、
そういうていただければ吉之助幸せございもす、さあ食べてたもんせと言うので、篤姫が箸をつけ食べるとこれは美味しい、吉之助が仕留めたのですかと聞くので、ハイと返事すると、
鉄砲の腕も中々の物なのですねと言ったのです、真一さあに怖がらずに打てば当たる手本を見せてもらいましたもんで、やってみたら上手くいったのですと言うので、まあ真一殿は、
鉄砲の腕も立つのですねと言うと、
西郷が薩摩一の鉄砲撃ちも叶い申しませんでしたと言うので、ほんにすごかひとごわんすなと薩摩弁で篤姫がいうので、姫様は薩摩弁もうまかと吉之助が喜んだのです、今日はゆつくり、
ここに逗留して、温泉にもタツプリつかってくざさいと言うと、篤姫が昔話でもしましょう、吉之助は面白い人でしたねといい、西郷に酌をするので、もつたいなかこつですと盃を飲み、
干したので、
真一がそんなに飲んで大丈夫ですかと聞くと、篤姫がどしたのですかと言うので、真一が西郷さんは下戸なんですよと言うと、あら天下の英傑がと笑うので、西郷が申し訳なかこつですと、
いうと、いいのですよ、お咲、吉之助にぶどうジュースをと言うと、お咲が郡からぶどうジユースを取り出しコップについで西郷に渡したのです、西郷が一口飲みこれはうまかごわすと、
目を細めており、皆は昔話しをしながら夜更けまで笑い声がしていたのです、
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