派閥(明治偏) 30 ついに風雲の明治9年になり門松もとれたある日大久保の呼びだしがあったので内務省に行くと、大久保が鹿児島はいたって平穏なのだが、再三の出仕命令を新八どんと
派閥(明治偏) 30
ついに風雲の明治9年になり門松もとれたある日大久保の呼びだしがあったので内務省に行くと、大久保が鹿児島はいたって平穏なのだが、再三の出仕命令を新八どんと小兵衛どんに出して、
いるのだがが戻ってこないのです、そこで真一さんに戻ってくるように説得に行ってほしいのですと言うので、もし連れ戻せば歴史を変えることになる、歴史はそれを許さないだろうと思っ、
たのですが、
分かりました明日鹿児島に出発しましょうと言うと、三菱汽船が横浜から大阪、長崎、上海に航路を開いています、長崎から陸路鹿児島まで行ってください、長崎に馬を用意しておきます、
と言ったのです、これは西郷さんへの手紙と護身用の拳銃です渡してくださいと言ったので、たしかに届けますと受け取ったのです、家に帰りユキに言うとわかりました気をつけて行って、
きてください、
これはイトさんへのお土産ですと石鹸と外国制の口紅を渡したのです、確かに渡しておくよと受け取ったのです、でも二人を連れ戻すと歴史が変るのではと言うので、だから絶対帰って、
こないと思うよ、西郷さんの様子を見てこようと引き受けたんだと答えると、それでは今日は一杯愛してくださいねと酌をしたのです、うめが部屋に入って来てトンビも持っていって、
下さいとと渡すので、
西郷さんは酒は下戸なんだよというと、つまみに美味しいから酒を飲まなくても喜ばれますよというので、そうか山歩きに持つていけばいいのかと言ったのです、次の日は横浜に行き、
上海行きの船にのりこんだのです、デッキのイスに腰掛けて横浜で買った英字新聞を読んでいると一人の洋装をした女性が、英語新聞が読めるのですかすご~いですねと言うので、一月、
前に上海で発行された物ですよと笑い、
村上真一ですというと徳川篤ですと言うので、家定公の奥方様の篤姫さまですかと聞くとそうです、世がかわりましたので鹿児島の実家に里帰り、ですのよと言い、貴方はと聞くので鹿児島、
の西郷さんに会いに行く途中ですと答えると、それでは鹿児島までご一緒しましょう、吉之助は元気にしているかしらと言うので、ええ野山を駆け回り猟を楽しんでいますよと言うとそれ、
は面白そうですね、
私も帰る途中に会っていきましょう、案内をお願いしますねと言うので承知しましたと返事したのです、中でお茶でもいかがと言うので、ありがとう御座いますと船のレストランへ行った、
のです、篤姫がビールでも飲みましょうとビールを頼んだのです、乾杯して飲むと冷えて美味しいので、これは美味いと飲むと、篤姫も飲み本当に美味しいですねと笑ったのです、
貴方は何をしている人なんですかと聞くので、内務省の顧問をやつていますと答えると、それで英語が出来るのですねといい、新聞には何と書いてあるのですかと聞くので、上海に英国の、
軍艦3隻が表敬訪問に来ているそうです、イギリスとアメリカは中国の鉄道の敷設の権利をめぐって争っているのです、脅かしの為の訪問ですよと言うと、日本も海軍を増強しないと列強に、
侮られますね、
と言うので去年は国産の戦艦が就役しましたし、あと5隻建造中ですもうじき完成するでしょう言うと、斉彬公が生きていらしたら、さぞかしお喜びになったでしょうと懐かしそうに笑った、
のです、今はどこに住んでおられるのですかと聞く芝白金に5人の次女と暮らしていますというので、薩摩からの援助を断られたと聞きましたがというと、徳川の者が薩摩からの援助をうけ、
るわけには行きませんよと言うので、
そうですか、ところで姫様は外国のミシンがお使いになれると聞きましたがというと、ええこの洋服も自分で仕立てたのですよ言うので、それは凄い、それでは洋服をデザインして作り、
販売してはどうですかというと、デザインとはと聞くので、洋服の形を考えるという意味ですというと、私に出来るかしらと言うので、それだけの物を作れれば絶対売れますよ、今後、
益々女性は洋装になります、
カンパニーを作り5人の方でおやりになれば生活もぐんと楽ににりますと言うと、そうですね徳川からもって来た物の切り売りでは長く続きませんね、やってみましょう、真一殿は内務省、
の顧問と言う事ですが、私の顧問になっていただけないかしら、お手当ては差し上げられませんがと笑うので、承知しました東京に戻ったらお屋敷にお伺いしますと言うと、まあ嬉しい、
咲き手伝ってくれますよねと言うと、
傍に座っていた咲が私達の為にすみませんお方様、喜んでお手伝いしますと言ったのです、カンパニーの名前はプリンス商会にしましょう、プリンスとはお姫様と言う意味ですというと、
咲が素敵な名前ですねといい、篤姫がいい人に巡り会ったわこれも仏のお導きでしよう、宜しくお願いしますと手を出したので握手をしたのです、それでは私達は少し部屋で休みます、
夕餉には又一緒に食事をしながらお話しを聞かせて下さいと部屋に戻っていったのです、そうか篤姫はこの時代では段々困窮していくので歴史が篤姫にあわして助けろという事なんだと、
思ったのです、航海は順調で篤姫と旅をしながら長崎に着いたのです、長崎から女の身では山越えは無理かもと思い政府の出先の役所に鹿児島行きの船はいないか尋ねると、長崎から、
鹿児島に行く軍艦があるとの事でなので、
軍艦の名前を聞く春日丸との事なので艦長の山形の所在を聞くと奥で役人と懇談していると言うので部屋に入ると、やあ真一さん待っていたのですよ、これから鹿児島に向かいますと、
言うので、実は連れがあるのだが同乗させてもらえるかなと聞くと、ええ、かまいませんよと言うので呼びに行き、篤姫様と次女の咲どのですと言うと、ビックリして艦長の山形です、
と挨拶するとごやっかいになりますと言うので、姫様なら大歓迎です鹿児島までなら直ぐですよとボートに案内したのです、船に着くと東郷が出てきて篤姫を見てビックリして東郷です、
と挨拶して二人を士官室に案内し、当番兵になんなりとお申し付け下さいと言うと、ありがとうと篤姫が言ったのです、艦長がビックリしましたよまさか篤姫様に会えるなんてと言う、
ので、
偶然上海行きの船に乗り合わせたのです、里帰りだそうですと言うと、そうですかそれは喜んでおられるでしょうといい、イカリを上げろ微速前進と命令したのです、東郷が仕官室に案内、
したので部屋に入りベットに寝転んだのです、東郷が日本酒と生節をもって来たので起き上がり酒を飲み醤油をかけ生節を食べ、酒の肴にぴったしだといい、篤姫様はと聞くと、同じ物、
を出しましたら、
懐かしい味だと喜んでおられましたと言うので、それは良かった、西郷さんがビックリするだろうと言うと、西郷さんにお会いに行かれるのですかと聞くので、案内を頼まれているんだよ、
と言うと、西郷さんがひったまがりますよと笑ったのです、夕食に呼びにきます、篤姫様も一緒でいいでしょうかと聞くので、そうして下さい喜びますよと言ったのです、
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