派閥(明治偏) 29 明治8年になるとロシアとの国境線確定の協議が始まり、黒田の言うとおり樺太と千島列島の領有権をロシアが主張したが、黒田は樺太の南半分には日本人が居住してお
派閥(明治偏) 29
明治8年になるとロシアとの国境線確定の協議が始まり、黒田の言うとおり樺太と千島列島の領有権をロシアが主張したが、黒田は樺太の南半分には日本人が居住しており日本の領土だと主張、
し、樺太と千島列島交換を提案しここに樺太はロシア領とし千島列島は日本領とする事が決まったのです、榎本の勧めていた軍艦の国産が成功しここに国産軍艦清輝が誕生し、井上馨が艦長、
となりヨーロッパに親善訪問の航海に出たのです、
平民もすべからく苗字をつけるように布告され、北海道と本州の間に海底ケーブルが施設され電信が通じるようになり、三菱汽船が横浜上海航路を開設したのです、村田新八は東京には戻、
ってこずに私学校でニセ達に外国事情を教えていたのです、真一は高橋是清の東大予備門を訪れると、是清の要請で英語で外国事情を生徒達に話してくれるように頼まれ教壇にたつたの、
です、
欧米の列強の植民地の状況とロシアの南下説について話し、いまや中国は列強にむしばまれ清王朝は風前の灯であり、ロシアはウラジオストックから旅順への鉄道の施設権を清朝から手に、
いれ、鉄道を旅順まで敷き軍港を建設しょうとしている、やがて我が国は朝鮮半島を通して脅威にさらされる事などを英語でスピーチしたのです、食い入って聞いていた秋山が日本はこれ、
からどうすればいいか聞くので、
海軍の軍艦を増強し日本海の制海権をとる事が重要であり、ロシアの南下を快く思っていないイギリスと手を組みこれに対抗しなければならない、しかしロシアとまともに戦っても国力の、
違いから勝てないので、戦うとすれば短期決戦として講和を早めに結ぶ必要があるのです、さらに中国が近代国家になるように支援する必要があると話しを結んだだのです、
この後秋山は東大予備門を辞め海軍士官学校に入り海軍軍人の道を歩む事となり、日露戦争では東郷の参謀となりバルチック艦隊を撃滅するのです、是清と一献かた向けることとなり居酒屋、
に行ったのです、イワシを肴に日本酒で乾杯すると、是清がもし日本が外国と戦うことになれば多大な戦費を必要とする、国債を発行し外国に買ってもらう必要があるが今の国力では外国は、
買ってくれないだろうと言うので、
国力を高めるには外国への輸出を拡大しなければなりません、今のところ繊維産業しかありません、重工業を発展させ造船、鉄道車両、に力を入れるべきです、それに外国航路も欧米への、
航路に進出すべきです、日本の陶磁器などもヨーロッパでは高値で取引できるでしょうと話したのです、是清が大蔵省への出仕が決まっており、私はまず日本の通貨の整備をやろうと、
思っているのですと話し、
それから早く立憲政治制に移行しなければなりません、その為には政党を作り国会を開くべきなのですと是清が言い、それにしても気になるのは不平武士の動向ですいずれは何処かで反乱、
が起きるでしょう、早く国内を安定させねば外国との競争に勝てませんと盃を飲み干したのです、色々歓談し又の日を約して居酒屋を出たのです、家に帰るとユキが帰って来ており、風呂、
に入り、ゆっくりしていると、
うめが今日はカレーを作ってみましたと膳に運んで来たので、よく材料が手にはいったねと言うと、松吉んのいとこが横浜のレストランに勤めていて分けてくれたのですといい、ユキも風呂、
から上がって来たので一口食べると本格的なインドカレーです、うん中々美味しいといいバク、バク食べるとまるでブタみたいですねとうめが笑ったのです、しかしこの匂いは隣近所の人も
が何だろう思うだろなといったのです、
学校の様子を聞くと今食べているカレーに入っている野菜は農学校で栽培している物なんですよ、特にケプロンさんが持ち込んだじゃがいもは大きくて味がいいのでふかしてバターをつけて、
食べると美味しいですよ後で酒のつまみに出しますよと言ったのです、ユキが新八さんはとうとう帰って来ませんでしたねと言うので、これも彼の運命なんだなと盃を干したのです、
ところでうめは何という苗字にしたのと聞くと私は深川生まれですから、深川うめにしました、松吉さんは川崎だそうで川崎松吉と名乗るそうですと言うと、深川の人がみんな深川と名乗っ、
たら大変だと笑うと、意外と違う苗字にする人がおおいんですよと言ったのです、ユキがじゃがいもがふかし上がりましたよとバターと持って来たので、バターをつけ食べると美味しいので、
これは美味いじゃがいもだと言うと、
そうでしょう二個も食べるとご飯を食べなくてもお腹一杯になりますよと言うので、なるほど主食としてもいいわけだ、米の取れない北海道では最高だねと言うと、トウモロコシを潰して、
じゃがいもと混ぜて牛乳を加えるとると美味しい、コーンスープになり寒いところでは温まるんですよ、今度うめに作ってもらいましょうと言ったのです、
その頃新八は西郷のいる温泉に入っていたのです、上がってくると熊吉が今日はしし鍋ですよ、と言うので見ると美味そうです、熊吉が焼酎を注いだので一口飲み、しし鍋をつつき美味い、
と言うと、真一さあが目の前で仕留めたので、おいどんもやって見たらあんがい簡単にししが倒れもしたと笑い、もうそろそろ東京へ帰ってたもんせ、大久保さあが首をなごうして待つち、
りもんそと言うと、
うんにや、西郷さんは兵児どもと死ぬつもりごわんそ、そうわさせもうはん、最後まで西郷さんについておりもす、兵児どんが反乱を起こしたら担がれる積もりごわんそ、東京には行かず、
熊本城を取囲みわざと時間をかけて、政府軍を待ち九州をぐるぐる転戦して兵児達が軍から抜けるのを待つつもりごわんそ、小兵衛どんや別府どんは長崎で船を押さえ東京に向かうべき、
だと主張するはずごわんそ、
この案が通ったらいけんするつもりごわすかと聞くと、桐野や篠原が熊本城を囲めば中に薩摩出身の者が半分はいるので、すぐ開場すると言うはずごわんそ、必ず熊本城を囲むに違いなか、
新八どんは小兵衛を連れて東京に帰ってくれんじゃろかい、これからの政府にはおまん達が必要ごわんそと言うと、間違っても九州から出さんようにおいどんも手伝いもんそと言うので、
二人を死なすのは勿体なかと西郷がいうので、新八がこれも折角出来たばかりの政府を外国に立ち向かせるためでごわんそ、ここでの反乱が最後になり日本国も一枚岩になりもんそその為、
の犠牲でごわす、気の毒なのは大久保さあでごわす、後の世まで悪者にされもんそと新八がいうと、ほんのこつ気の毒なこつごわそなと西郷が瞑目したのです、
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