派閥(明治偏) 28 外でなにやら騒いでいるので外にでると一人の外人が日本人をステッキで打ち据えています、是清が傍に行き男にどうしたのだと聞くと家財道具を5円で引き取るという


派閥(明治偏) 28


外でなにやら騒いでいるので外にでると一人の外人が日本人をステッキで打ち据えています、是清が傍に行き男にどうしたのだと聞くと家財道具を5円で引き取るというので渡したら1円しか、

くれないので文句を言ったら棒で殴られたのです、と言うので是清が英語で彼は5円で売ると言ったのに1円しか払ってもらっていないと言っている、残りを払いなさいというと、英語の書類、

をみせて、


ここには1円と書いてある売買契約書だと見せたのです、この者は英語は分からないそれを知ってサインさせたのたなら無効だというと、うるさいとステッキで殴りかかって来たので是清が、

持っていたステッキで払い、その男の手を打っとステッキを落としたのです、男は腰から拳銃を取り出し、ここでお前達を撃ち殺しても裁判は日本ではできないから撃ち殺すぞと言うと、

是清がばかものと一括すると、


引き金に手をかけたので真一が落ちていたステッキで踏み込み拳銃を持っている手をピシ~と叩くとパンと音がして玉は是清の足元の地面に突き刺さったのです、真一はさらに男のふくらはぎ、

を叩き、ひざまついたので肩を打つと前のめりになったのです、拳銃を拾い男の眉間にあて、英語でおれがここで撃ち殺したら日本の裁判になる、おれは無罪になるのさと笑い、お前みたい、

な不良外人は許さんといい、


引き金を引くとパンと音がして男は前に倒れたのです、是清がなんと言う事をと言うので殺してはいませんよといい、後ろに回りカッを入れると息を吹き返しブルブル振るえています、いま、

のは脅かしだともう一度頭に銃を突きつけると、助けてくれといい財布を出したのです、サイフを受け取り4円を抜き取り返して、契約書を破りすてたのです、そこに羅卒が現れて何をして、

いるのだと言うので、


内務省顧問の村上だひっこんでおれと言うと、ハイわかりましたと言ったのです、その男はもう二度と日本人は騙さないというので、今回は勘弁してやろう、お前はどこの国のものだと聞く、

とイギリスの貿易商人だと言うので、イギリス領事に言って告発しもいいぞ、逃げも隠れもしないと笑って、立ち上がらせ拳銃の弾は預かると弾倉から抜きボケットにしまい、拳銃を返し、

もういいぞ行けというと、サンキュといい馬に乗り逃げていったのです、


羅卒にここで会った事は上司に報告してもいいぞと言うと、失礼しましたといい立ち去ったのです、騙された男に4円を渡すと、何度もお礼を言ったのです、是清が恐れ入りました、あのまま、

では殺されていましたよありがとうと手を握ったのです、レストランに戻りもう一杯ビールを頼み、是清がなんと言っても不平等条約を早く改定しなければ外人の横暴はなくなりませんよ、

と話したのです、


是清がそれではこれで失礼しますと勘定を払おうとするので、サイフを出すとここわ私に払わせてくださいというので、それはいけませんと言うと、命を助けてもらったのですと言うので、

それでは遠慮なくご馳走になりますというと、こんど私の英語塾にも来て下さい、また東京で飲みましょうといい帰っていったのです、ユキが何をした人にのと聞くので、彼は仙台藩士で、


幕末にアメリカへ藩費留学をしたのだよ、ところが頼んだアメリカの商人に金を騙し取られ、挙句の果てにアメリカでのホームステート先で英語契約書をみせられ、金がないなら短期の労働、

者として働く用に言われサインしたら、何と奴隷の契約書だったらしく、あちこち農場をたらいまわしされ奴隷の如くこき使われたらしいのだよ、彼より先にホームステーしている者に、

その契約書をみせたら、


これは短期だが奴隷として働くという契約書だといわれビックリしたそうなんだ、その友達からアメリカは契約の国だからむやみにサインをしてはだめだと言われ、但し英語の読めない者に、

分かるように説明しないでサインさせたのは無効であるといい、その町の判事に告発してくれたそうで、判事が是清が本当に読めないのかどうか、本人に確認する為罪を認め罰金を払うと、

いう誓約書に、


これは君の契約は無効である事を認めた判事の証明書だサインするするように言うので是清がサインすると、なるほど英語の文章は読めないようだなと判事がいい、どんな人間でも奴隷なる、

と言う契約書にサインするはずが無いといい、サインさせた男を詐欺の罪で逮捕し、契約は無効との判決を出して開放されたそうなんだよ、それでただ英語が喋れるだけではダメだと思って、

もう勉強したらしいのだ、


だからさつきの売買契約書は無効だと言ったのさ、彼は明治二年に帰国して東大予備門で英語を教えているのだよ、東大の教師は外国人で授業はすべて英語で行われる為に、英語を喋れて、

読み書きできなければ何もわからないのだよ、彼はこの後大蔵省の役人になり、日本銀行総裁をはじめ大蔵大臣を何回も歴任して大物政治家になり、日本に多大な貢献をするんだよ、


かれが東大予備門で教えていた生徒に正岡子規、夏目漱石、秋山真之等がおり、明治に活躍した偉人を輩出しているんだ、だから此処で死んだら未来の歴史が変るわけだから僕に行き合、

せたのだろう、後1分前でも後ろでも彼に会わないし、ジーパンをはいていなかったら呼び止めたりしなかったろうと言ったのです、それから暫くしてこんどは琉球の漁民が台湾に漂着、

して、


台湾の原住民に殺害される事件が起き政府が清国に犯人の処罰と賠償金を要求したところ、やったのは清国の人間ではないと拒否されたので、それではわが国で討伐してもいいのかと聞く、

と勝手にしてくれと言う返事をしたのです、これは放置できないとして、台湾征伐論が浮上し一度は征伐する事に決定したのだが、木戸の猛反対により断念したのです、しかし世論の政府、

への非難が沸き起こったのです、


琉球は鹿児島とは深い関係があり薩摩士族が騒ぎ始めたので、大久保は長崎へ出向き西郷従道と会談したところ、二回も弱腰になれば暴発するのは避けられないというので、大久保は征台、

を決意したのです、木戸に九州士族にやらせるというと、かってにやれと言って参議を辞職したのです、大久保は西郷従道を討伐の司令官として長崎に赴き、


薩摩を始め九州の士族を募って台湾の蛮族を討伐するように命令したので、従道は長崎で兵を集め台湾に向かったのです、蛮族の征伐には成功したものの、マラリア等の熱病に多くの兵が、

かかり500人以上の戦病死者をだしたのです、大久保は清国に赴き交渉を開始し、粘り強く交渉し50万両の賠償金と蛮族を取り締まるよう条件を飲ませ、兵を撤退する事にしたのです、


琉球はどこの国にも属していなかったのだが、これにより清国が日本に属する事を認めた事になり、政府は沖縄県として琉球は日本の一部であると宣言したのです、しかし、清国への冊封、

朝貢関係を廃止した為、清国との摩擦を生じ日清戦争へと発展して行くのです、

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