首無しプレスカブに首(ハンドル)が付きました。
元・首無しプレスカブ① 十月九日
さて、九月二十六日にハンドルを取り付けた『首無しプレスカブ』は今や立派(?)なスーパーカブになりました。今回から新章です。タイトルは『元・首無しプレスカブ』としてみました。
さて、十月九日は晴れた空、白い雲。風はほとんどなく湿度も低い絶好の整備日和でした。前回はどこまでやったっけ? そうそう、アース線を増設したんでした。
「今回はヘッドライトの取り付けを含む『フロント周りのワイヤリング』をします」
ワイヤリングとはワイヤー類を取り付ることです。フロント周りにはバイクの血管ともいえる電気周りのワイヤー類、フロントタイヤへ伸びるブレーキ・スピードメーター。そしてキャブレターへ繋がるチョーク・スロットルケーブルが有ります。
「取り回しを間違えるとハンドルが切れなかったりするだけでなく、断線や作動不良などを引き起こす恐れがあります」
今回のベース車両は『プレスカブ・デラックス』です。グリップヒーターは標準装備された豪華版です。
「ただし、グリップヒーター対応のジェネレーターが用意できなかったので今回はグリップヒーターの配線は使いません。もしもジェネレーターを含むグリップヒーター一式を入手できたら取付けを検討しましょう」
ハンドル周りは順番通りに正しくワイヤリングしないと何度も何度も分解しては組立て組み立てては分解と、時間ばかりかかって作業が進みません……って言うか進みませんでした。
最初はワイヤーハーネスを接続して、社外品のヘッドライトを取り付けて……これがまたリムの回り止めっていうか位置決めの板がズレて付いてるから取付けに一苦労しました。配線とライトのフィッティングで費やしたは三時間、午前中はほぼ配線関係でした。
そして午後になって「また分解せんなんやん!」と言いながらハンドルを少しだけ分解してブレーキやスピードメーター、チョークやスロットルにつながるケーブルを接続しました。違う所にスピードメーターケーブルを通してやり直したり、ブレーキワイヤの位置決めをするためにせっかく固定したハンドルを外したり……とにかくワイヤリングは面倒なのです。
「社外品の『ポジションランプ付きヘッドライト』は今一つフィッティングしません」
所詮社外品なんてこんな物と諦めて、少し散らかった物置を整理していたら何やらよく解らない箱が出てきました。ジャンク部品が入っているならまとめてしまおうと箱を開けると……純正の『ポジションランプ付きヘッドライト』が出てきました。美品とは言えないけれど実用にするなら問題が無いレベルです。
「少し点錆びは出ていますが……社外品の新品よりピッタリと取り付けできました」
きちんと整頓していたはずなのに、純正部品持っていることを忘れて社外品を買ってしまいました。使わなくてよい金を使ってしまった……無念。
昼食後、ガッカリした気持ちを立て直すのに車体にエンジンを積んでみました。ボルト二本とカプラー一個、そしてギボシ端子が三個だったかな? こっちはプレスカブ用のジェネレーター付きだったんで何の問題も無く取付けできました。
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