秘密基地を作る②作業台を組み立てる

 今回使ったのは40mm×60mmの何の木か分からない角材です。強い木の様で節も少なく目も詰まっています。ホームセンターで売っているホワイトウッドに比べるとかなり固くて、その代わり少し割れやすいかなって感じの木です。製材して真っ直ぐなのに使わなくなったとかで廃棄予定になったものです。


「長さ1100mmを4本。それと1020mmを8本。330mmも10本、そして370mmをとりあえず10本作っとくか。」


 全部の材料を一気の揃えて作れば良いのですが、コンパネの購入は後回しです。置く場所が無いので骨組みからスタートさせます。幸いな事に今回使う木材は真っ直ぐなものが多くて曲尺で線を引くのが楽です。私の場合、切りたい長さの2mm先にマジックで線を引きます。マジックは約3mmの太さの線です、線を削る感覚で鋸を走らせます。切断面は棒ヤスリで整えます。この時にマジックの線が消える様に削るとだいたい直角が出る寸法です。プロからすればいい加減なやり方に見えるでしょう。そもそも本職の工務店ならパネルソーなどで切ってしまいます。定規をセットして数分で出来ます。


 ホームセンターでも木材カットをしているお店があります。ただ、購入した木材じゃないとカットしてもらえません。これはホームセンターに勤めていた頃に聞いた話ですが、高級な木材といって訳の分からない木を持って来てカットに難癖をつけて金をせびる輩がいたとか、釘が入った木材をカットしてパネルソーの刃が欠けたとかトラブルが有るからだそうです。


 木材を切り終えたらコーススレッドで組んでいきます。コーススレッドは焼き入れが入って強化されたネジです。最初は左右の骨組みを組みます、1100mmと330mmを組み合わせて1100×450の枠を作ります。額縁のような物を作ってから左右の枠を1020mmでつなげます。上下2本を固定すると箱型になります。このまま天板を付ければ作業台になりますが、今回は更に2段棚を作ります。今回は硬い木材だったのでした穴を開けてからビス止めします。気が割れる事を防げるのと、充電式のインパクトドライバの電池の消費が抑えられます。


「上の段は少し高めの箱が入るように、下の段は完成したエンジン2機が収まるように。真ん中の段に新品部品や普段使わない工具を納めた工具箱が入る様な高さにしよう」


 自分の使いやすい物を作れるのが自作の良い所です。棚の高さが決まったら横棒を組んで行くのですが、同じ高さで棚板を固定するのは面倒です。私は簡単な治具を作って同じ高さになるようにしました。ちょっとの工夫で作業がしやすくなります。急がば回れです。


 ここまで来るとコンパネを買ってこようかなって気になります。ホームセンターで天板に使うコンパネを1140mm×470mmで、それ以外の所に使うコンパネは1100mm×450mmでカットしてもらいました。四隅の柱を避ける切欠きは自分で切ります。


「工具を納める段は板でなくても良いなぁ」


 新品部品と工具箱を納める段は板を貼らずに棒を渡すだけにしました。コンパネ代の節約になるのと、タダで使える材料が有るからです。1020mmの材料を追加で切り出しました。板を貼る段は330mmの木材を所々入れておきます、漢字の『目』みたいな感じで入れると言えば分かりやすいでしょうか?


 いよいよ天板や棚板のコンパネをビス止めしていきますが。ここでも少しだけ手間をかけます。下穴を開けるだけではなく、空けた穴を面取りします。これはビスの頭が飛び出ないためです。


「まぁこんな感じかな?板代だけで出来たし良しとしよう」


 こんな感じで部品棚兼作業台が出来上がりました。試しに色々と作業しましたが、悪く無かったです。やはり自分の体に合ったサイズの作業台は気持ち良く作業できます。


 次は照明です。晴れの日に扉を開けても薄暗く、雨の日に扉を閉めると真っ暗になる物置に明かりを灯したいと思います。


 次回は簡易的な照明の設置です。

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