プロジェクトX③君を蝕む病
合わせホイールの中に在ったのは…おびただしい錆だった……これはポンコツジャイロを蘇らせようとする男の物語である。
~プロジェクト・ジャイロX 京丁椎の挑戦~
どうも。京丁椎です。
なかなか進まないジャイロ弄り。今回はホイールのお話です。
ジャイロと言えばミニカー登録をしてヘルメット無しで乗れる……みたいな話を聞いた事は無いでしょうか? ちなみに私はジャイロのミニカー登録でヘルメットをかぶらないのは自殺行為に等しいと思っています。同じ車体で原付登録の時より(法的に)スピードを出せてヘルメット無しだったら事故った時にどうするのかと思います。
話が逸れましたが、今回はホイールのお話。もしも現行ジャイロシリーズに乗っていて、ホイールが錆びて使い物にならなければ太いタイヤ・ホイールを装着して車幅を広げてミニカー登録にしてしまえば良いと思います。
ミニカー登録して余ったホイールがネットオークションで出ているので、それを買って修理するのも有りでしょう。
合わせホイールって錆びている事が多いですね。合わせ目から水が入って錆びるのでしょう。私の所へ来たジャイロもタイヤの中に水が入っていました。タイヤは外れましたがホイールの錆は酷い物で、片側のホイールは錆を取ったら穴が開いてしまいました。エアバルブの所なんか親指が入るくらいまで穴が広がってしまう有様です。
で、私はオークションでノーマルホイールを買って修理しようと思ったんですが、ここでも永く販売された故の部品変更が私を苦しめます。
「え? 6穴? 3穴? 何それ?」
ホンダジャイロXのホイールの取付け穴は80年代後半のマイナーチェンジで6穴になったみたいですね…私のジャイロはマイナーチェンジ前の古い車体です。付いているホイールは3穴でハブに取り付けられるタイプです。現行品との互換性がありません。
『年式によって部品が思いっ切り違うので注意が必要』
この事を痛感することになります。ホイールが3穴という事はホイールが付くホイールハブも3穴専用品。ホイールを換えてミニカー登録するにはハブごと中期の6穴ホイールが使える物に交換するのがベターです。
まぁ3穴ホイール用のスペーサーも有るには有るのですが、値段が高いので却下です。
それに初期型・中期型ジャイロは現行車よりトレッドが狭いのです。ミニカー登録する場合は現行型より分厚いスペーサーを取り付けなければいけませんが、三本しか無いタイヤ取付けボルト、しかも長いボルトで固定なんて考えるだけで恐ろしい。
3穴ホイールですが、新品は供給停止みたいです。ところが中古を買おうと思って探しても無いんですよね。30年前の古いバイクの部品であり、私のジャイロで錆びて使い物にならないとなれば他の同年代のジャイロでも同じように錆びているはず。オークションで出品されているのはタイヤ付きで中の様子が分からない。
では、ハブごと交換して今のホイールが付く様にと思ったのですが、これも需要があるのかなかなか良い御値段で、しかもなぜか入札した途端に高値が更新されて同じ出品者が再度出品しているなんて事が在りました。
「大金をはたいてハブごと交換するか、何とか初期型ホイールを探すか……」
試しに元々付いていたホイールを錆取りしたのですが、走っているうちに崩壊しそうな状態でした。ガッカリしながらネットオークションを見ていたある日、ホイールだけコロンと1つ出品されていたんです。タイヤが付いていないので状態が良く分かります。画像を見ると錆は少なくて穴も無し。新品でもないけれど錆を落として使えそう。入札したら開始価格で落札できました。
ハブ交換で6穴ホイール化するのは諦めました。ノーマルで修理することにします。
ホイールを錆取り・塗装して今まで付いていたタイヤを仮付けします。
移動できるようになったら白煙をまき散らしても迷惑にならない所へ移動します。
イグニッションコイルを仮付けしてキックスタート!
ブブンッベンベンベンベン…
白煙と共にエンジンが息を吹き返しました。キャブレターのパッキンを交換しただけあって漏れも無く順調にエンジンはアイドリングを続けます。
ところが、アイドリングの回転数を調整しようとしゃがんだ私の目に飛び込んだのは…マフラーの途中から噴き出る白煙…排気漏れだったのです…
次から次へ続く故障の数々。次回はマフラーを何とかします。
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