初恋と幽霊

作者 無月弟

30

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★★★ Excellent!!!

小学四年生の藍と、高校生のユウくん。
可愛い妹の様な存在と、初恋のお兄ちゃん。
成長して高校生になった私と、死んで高校生のままの貴方。

これは初恋の近所のお兄ちゃん、ユウくんを死別という形で無くした物語の主人公藍と、5年の時を経て成長した藍の前に再び現れた幽霊の優斗

彼らの時間を乗り越えて再び出会った恋の物語。

恋する気持ちが抑えられない主人公藍とは裏腹に、複雑な事情と『とある未練』を抱えてこの世に現れた幽霊のユウくん。

果たして二人は男と女なのか? 兄と妹なのか? 人と霊なのか?

共通の幼馴染にして、ずっと藍ちゃんに恋い焦がれていたライバル? 啓太を加えて高校の軽音部を舞台に恋の三重奏が今始まる!

彼らが奏でる音色は哀歌(エレジー)か、はたまた鎮魂歌(レクイエム)か

アンコール待ったなしの青春ラブストーリ『初恋と幽霊』好評ライブ中!

★★★ Excellent!!!

家族同然の付き合いがあった近所のお兄さんのユウ君。
優しくて素敵なユウ君に密かに想いを寄せていた小学生の藍ちゃんですが、ユウ君はなんとある日突然この世を去ってしまいました。
藍ちゃんの悲しみはとてもとても深いままでしたが、時が経てば少しずつ悲しみは癒えるもの。
けれどもユウ君への恋心は今なお胸に抱き続けておりました。

ところがユウ君と同じ高校に進学し、ユウ君と同じ軽音楽部に入部しようとした藍ちゃんが、ユウ君が転落死した階段で転びそうになったとき、信じられない奇跡が起こるのです。

藍ちゃんをずっとずっと見つめてきた同級生の啓太(霊感あり)も交え、奇妙で微妙な三角関係が始まります。
ユウ君はなぜ五年も経ってから幽霊となって現れたのか。
淡々と幽霊をやっている彼に未練はあるのだろうか。
その疑問は後半に明かされます。
涙なしには語れないお話ですが、ストーリーは全体的に明るく穏やかで心地よく楽しめます。

ホラーっぽいところはほとんどありませんので、どなた様も安心してほっこりお楽しみください(*^_^*)

★★★ Excellent!!!

幼い頃、お兄さん的存在だった優斗に恋をしていた藍。
けれど、優斗は事故で死んでしまった。
なのに、高校生になって優斗が幽霊として出てきて――……というお話です。

優斗は藍のことは妹にしか思っておらず、藍の幼馴染の啓太(霊感あり)は藍のことが好きだけど藍はまったく気づいていません。――切ない王道ストーリー、なのですが……。

「ええ!? こういうところで落ち着く⁉」と、個人的にはとっても衝撃な終わり方でした。
淡々としつつも、穏やかに物語が綴られていく感じは、切なくはあるけれど悲しい部分はありません。むしろあたたかいです。時間が止まってしまったからこそ、消化不良な過去を見直していけるのかもしれません。

無月作品は常に魅力的なキャラクターで溢れていますが、この作品も例外ではありません。

……ちなみに、私は啓太が好きでした(コソッ

★★★ Excellent!!!

小学生の藍には、初恋の男の子がいる。
相手は、高校生の優斗。

優しく、気配りが出来て、軽音楽部ではベースを担当。
そんな彼がある日……。

不幸な事故で幽霊になってしまう。

嘆き悲しむ藍が高校生になったある日、目の前に現れたのは、幽霊の優斗。

優斗にとっての藍の「立ち位置」。
藍にとっての優斗の「立ち位置」。

それが微妙に違う「愛情」なだけに、読んでいる側はハラハラどきどき。

切なく甘い、そんな「初恋」の物語を、是非ご一読下さい。

★★★ Excellent!!!

ある日突然、亡くなってしまった初恋の人。何年も経ったある日、その人が幽霊として目の前に現れて…
亡くなってから初めてお互いの想いを知るという切なさもありますが、コミカルな描写もあり、重くなりすぎずに心があたたかくなります。
個人的に、最後の行が好きすぎます。