第1話 異形
出てきた棍棒を触ってみる
何の変哲も無いただの棍棒
これで殴ったら痛いじゃ済まないだろうなあ等と思ってしまう
あまりにも一気に色々な事が起こると、
どうやって慌てたら良いのかも分からなくなる
「とりあえず…どうしようか…」
切り株に腰掛けたまま足元を見ると、薄く輝く青い花があった
もちろんこれまでの人生で見た事の無い花だった
異世界か、漫画やゲームにあるような世界なんだろうか
「あの女の人に色々聞けば良かった…」
そもそもあの人は誰だろう
やっぱり神様ってやつなんだろうか、にしては服装がそれっぽくなかった
自分に降りかかってきたこんな嘘みたいな現実を直視したくないと途方に暮れていると
不意に
視界の向こう側に見える森の木々から何かが出てきた
それは、その姿は一点だけ人間と異なっていた
服を着ている、人の形をしている
だが、頭部は茶色の毛で覆われていて、
まるで獣だった
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