幽谷に立ち入る
一頭の幼い鹿のようになって
深い谷の底へ降りてゆく
なにものの視線に怯えているか分からず
ただひたすらに下へ 下へ!
やがて ● を見つけるだろう
● を喰うべきか
喰わざるべきか
その時にならねば分からないのだ。
その時になれば分かるものなのだ。
一頭の幼い鹿のようになって
今はただ深い谷底へ
谷底へ 谷底へ!
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