裏話

「こぉんかいも、なぁかなかのメンツがお揃いで」


 変な所で抑揚をつける喋り方をするミネブルは楽しそうに言った。

 それに対して、ほんわかとした穏やかな雰囲気のあるクリフィナが答える。


「なかなかぁ、楽しみなのです〜」


 クリフィナに続いて言葉を発したのは、どこか温厚で、どこか威厳のある恭爾きょうじだった。


「それよりも良かったのか? 蝶來ちょうらい、バルド。お前らあんな事して、どうなっても知らんぞ? ガッハッハッ」


 問題がありそうな行動を起こしたらしい蝶來は反省した様子もなく答える。


「恭爾、五月蝿うるさい、問題、無」

「そうなのでしょうか? あなたがたの与えたモノはチートみたいなものでは?」


 蝶來の無責任な言葉に、ジルノールが疑問をぶつける。

 だが、蝶來と同じく問題がありそうな行動を起こしたらしいバルドが答える。


「まぁ落ち着けジルノール。確かにチートだな。だがな? 俺の方はきっと変えるぞ?」

「ふむ、その言葉、確かに聞いたぞ? なぁフェンジドラ」

「……聞いた」


 バルドを煽るような事を言ったのは、人間界のアニメ内でののような雰囲気のベンドラ。

 そのベンドラに便乗をしたのは、ベンドラに呼ばれた名の通り、フェンジドラだ。


「何か遊戯とは別に賭けでもするのですか? バルド、ベンドラ」


 ベンドラはやたらとバルドにつっかかる。

 そのためこの2柱はやたらと勝負をする。

 そんな2柱の闘争心に火をつけんと賭けを提示したのは、しっかり者のケリュセスだった。


「俺はいいぞ? ベンドラ、お前はどうする?」

「受けて立とう」


 こうしてバルドとベンドラは遊戯とは別にかけを始めたのであった……

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