キャスト・アウェイ

 みんな大好き!


 トム・ハンクスおじさんの若かりし頃の映画だよ!


 私、FedExという会社を『A子さんの恋人』で知ったと思っていました。勘違いでした。二十年前のこの映画の中でおもいっきり出てくるんですからね!




 さて、トム・ハンクスは配送会社FedExの社員です。


 時間に追われる、絵に描いたような現代人。


 そんな彼が配送で乗った飛行機が墜落。



 たったひとりで無人島生活を送る、そうこれは現代版ロビンソン・クルーソー!





 久しぶりに観てびっくりしました。


 あれ?


 主人公が島にいる時間、短くない? 三十分くらいしかいなくなかった?(もうちょっとあったと思う。でも体感それくらいだったよ!)



 この映画のいいところは、地味な努力のシーンを描いているところ。


 ココナツを見つける。岩にぶつける。とがった石にぶつける。石と石がぶつかって偶然に石器が生まれる。それを使って割る。割る。割れる! 今度は穴を開ける。開ける。開ける! やったーうまく中身が飲めた!


 という流れを、きちんと観せてくれる。いいね!


 火をおこすのだって、簡単にはいかない。


 何度も失敗して、やり方を変えて、あの手この手で、やっとつく。ついたときのあの喜びったら! 島についてからはじめての笑顔! そりゃそうさ!



 この映画のテーマは、孤独。


 もう、これでもかってくらい、主人公を孤独に叩き落とす。それを際だたせるために描かれるいちばんのキーアイテムが、孤独から逃れるために、彼自身が作り出した友だち、バレーボールのウィルソン。


 ああ、ウィルソン……ウィルソンとの別れがいちばん泣ける……。

 婚約者とかほんとどうでもいいわ。ウィルソーン!涙



 体感は三十分くらいでしたが、劇中では四年間も無人島にたったひとりで暮らした主人公。すっかりお腹がひっこんで精悍な顔つきになったのは俳優魂を感じちゃうね! さすがトム・ハンクスおじさん!


 さあみなさんも、いつ無人島でサバイバル生活を送ることになってもいいように、いまからイメトレしておいてはいかがでしょう。


 手はじめに質問をひとつ。無人島にひとつだけ持って行くなら、なににする?



 もちろん、バレーボールでしょ!!

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