バッカだねー
せっかくの休日の公園で
野菜サンドイッチを食べていたら
突風が
砂まみれにしたものだから
ぼくも君もなんだか笑ってしまったね
そして明るくキラキラした
小さな道を歩いて
ふたり手を繋いで
君と出会えてぼくが
どんなに変わったかを話すんだ
ありがとう と
ちゃんと眼を見て話すんだ
白鳥のボートがある池を
右手に見ながら
空中にきらめくあたたかい紙吹雪を
はらいのけながら
それでも乗った
君の髪にまとわりつく四角い紙切れを
ていねいに取ってあげるね
(あなたのこと
そんなことしてくれたら
好きになりそうだよ、
バッカだねー、
あとが大変だよ)
まだ休日は始まったばかり
これからふたりっきりの1日が───
夢みたのと同じくらいなので
もうふるえてしまい
くるいそうさ
こころしあわせで声は漏らさず
なんだかうつむきながら泣いていたのは
ぼくはそうなんだが、もしかしたら
────君も?
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