キミの噓に唇をよせて、絡まる赤い糸をほどきたい ~奪い婚~

作者 ayane

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★★★ Excellent!!!

恋か、友情か、
雨の日に出会った女性を一途に思い続けるアダムを中心に、いたずらな運命で複雑に絡み合っていく赤い糸。

お互いを思うからこそこじれていくそれぞれの思いが、本当に苦しく、切ないです。

がんじがらめに絡まった赤い糸が少しずつ解けていく時、溢れる愛を感じ涙が溢れます。

とても感動しました!

美しい世界観に引き込まれ、その思いに浸れる、最高のラブストーリーです!

★★★ Excellent!!!

人をただ恋い慕うことと、人を本当に愛することは、似ているようで全く違う。——そんなことを深く訴えかけてくる、美しく切ない物語です。

医大生のアダムは、ある雨の日に美しい女性と出会う。
その日から、彼女のことが心に焼き付いて離れなくなったアダム。けれど、彼女のことを詳しく聞かぬまま別れてしまった彼は、彼女に再び会いたい気持ちを抱きながらも何の手がかりもないまま時が過ぎる。
だが——その女性・フローラと、アダムは予想外の形で再会することになる。

アダムとフローラ、そしてアダムの親友でやはり医大生のピエール。スタート地点から既に複雑に絡んだ彼ら3人の恋心は、次第に音を立てて軋み、歪み始めます。

人を深く恋い慕うからこその、胸に刺さるような痛み、切なさ、苦しさ。時にぶつかり合い、すれ違い、嘆き悲しむ登場人物それぞれの想いが、深く丁寧に描かれていきます。

そして、大きな苦難と悲しみに直面し、その苦しみから逃げずに真っ直ぐに向き合った時——「本当に人を愛するとはどういうことか」に、初めて気づいていく彼ら。そこから先の自分の生きる道を迷うことなく選び取るその姿は、とても清らかに強く、眩しい輝きを放つようです。

「恋する心」と、「愛する心」。この二つの心の違いをはっきりと読み手に見せてくれる、奥深く重みのある物語です。

★★★ Excellent!!!

 等身大の恋愛があると思いました。

 都合のいい展開も、最適解を選び続けられる登場人物も、一切、ありません。

 みんな、それぞれが自由に楽しみ、そして自由であるが故に苦しんで物語が展開しているように感じます。

 それ故に、読み進めていく内に、何度も「そうじゃないでしょ」と自分の言葉を登場人物に伝えたくなる程、引き込まれていきました。

 作者のayaneさんには失礼とは思うのですが、登場人物の行動に短絡的で身勝手だと感じる事も度々だったのですが、その身勝手さ、短絡的な行動こそが、等身大の人間である事の証であり、リアリティを生み出している、だからこそ引き込まれ、登場人物を魅力的にしています。

 物語の中で、登場人物たちは喜怒哀楽、あらゆる感情を見せてくれます。

 それに対し、私は題名の通りの事を思ったのです。

 人からどれ程、愚かだと思われても、相手の事が好きなのだから仕方がないだろう、と。 

★★★ Excellent!!!

いろんな愛のかたちがあります。
友情も然り。

愛か友情か。
そして奪い合い。
ここには究極の選択が描かれています。

一人の女性を愛するピエールとアダム。
二人は親友だからこそ苦しみます。
辛さ、悲しさ、嬉しさ、そして過ち。
二人は大きく傷つきます。
それでも彼らは必死に歩んでいきます。

そして見つける、彼らなりの愛の形とは。

豊かな表現と情景描写によってリアリティを感じられます。
一ページあたりの文字数も少な目で読みやすく、読み手への配慮がうれしい。
是非ご一読を!

★★★ Excellent!!!

 読んでいて、こんなにも苦しくて切ない思いを抱いたのは、この物語が初めてかもしれません。

 もし、自分が好きになった相手が、親友の恋人だったとしたら……。

 主人公のアダムさんの葛藤が、
 ヒロインのフローラさんの揺れる心が、
 親友のピエールさんの譲れない想いが、

 それぞれの想いが、いくつも重なり、交差しては複雑に絡まり合う。

 けれど、最後は。その全てが、ゆっくりと時間をかけて、お互いの想いを受け入れて、認めて、解けていく……。

 全てを読み終えた後、恋愛はこんなにも人を大きく成長させるのだと、この物語を通して思いました。

★★★ Excellent!!!

平民で実直なアダム、有力貴族の出身でプレイボーイのピエール、優しく芸術の才があるフローラ、そして控えめな印象のジュリア。
それぞれがそれぞれの場所で出会い、恋に落ちるのですが、運命の糸は出会うタイミングがずれたことによって複雑に絡み合ってしまいます。

自分さえ諦めれば丸く収まる。
それがわかっていても、やはり相手を想う気持ちは簡単に消せるものではありません。
絡まる糸は、いくつもの事件や事故を通してさらに四人を絡め取り、皆が苦しい状況に……。

それでも、最後にはこの作品の象徴になっている虹のように、美しく優しい形をとっています。

誰かを深く愛することは、辛いことでもあり、それを乗り越えた幸せをもたらしてくれるものでもある。
そんな風に思わせてくれる物語です。

★★★ Excellent!!!

医大生のアダムは雨の日に出会ったフローラに恋をした。
けれど、彼女は親友の恋人で……。

愛情か友情か、それらが絡み合って誰もが幸せになれない……その様子がすごく丁寧に綴られていて、じれったくも切ない物語でした。

前半の土台がしっかりしているが故に、後半の奇跡を信じる段階で関係者みんなが心をひとつにしていくのが一層ドラマティックに感じられました。

作者様の文体も綺麗で、リズミカルで読みやすく、物語を牽引する力に脱帽です。

最高のハッピーエンド、ぜひ読んでみてください。

★★★ Excellent!!!

医大生がある名家のご令嬢に恋をするが、その娘はお金持ちの親友と付き合うことになってしまった。

よくある三角関係かと思いきや、話しは瞬く間にテンポ良く進み、これでもかと言うくらい様々な運命の悪戯が苦しめます!

しかしその運命に立ち向かううち、彼らの心に変化が生まれます。

ネタバレになるので詳しく言えませんが、何と言っても、登場人物たちの心の動きと成は目を見張らせます。

ayaneさんの作品は、どの作品も先が気になって、ページをめくる手が止まりません!

是非ご一読を☆

★★★ Excellent!!!

前途ある若者と可憐な女性の運命的な出会いから始まる物語。
二人の将来を暗示するかのような虹空の元、親友との間に生まれた亀裂が物語を大きく動かしていきます。真摯な若者に想いを寄せる姉妹に隠されていた秘密、互いにままならない思いをぶつけ合い、傷つけあいながら決断した別れ。
そしてそんな彼らの欲望渦巻く最中に起こった悲劇的な事故。

若者たちの葛藤と情熱がまざまざと描かれる中、舞い降りた天使が奇跡のフィナーレへといざないます。

ラストシーンは必見です。

★★★ Excellent!!!

胸が締め付けられるようなエピソードが続き、ときおり温かいエピソードが添えられます。
作風に感性豊かな作者の個性が溢れています。
早いテンポで物語は進行していきます。希望と不安の中で、読み続けている読者としての自分に気づきます。

この作品は、一人称三視点で描かれています。
一人称で描くということは、三視点(アダム、フローラー、ピエール)の人物像の実存を深く把握し、三視点間の距離を的確にとらえていなければなりません。
作者はこの困難な視点操作を見事にこなしていると思います。

(「140話」 拝読後のレビュー)

★★★ Excellent!!!

連載途中でのレビューとなりますが、物語の中で描かれているのは運命的な恋とそれを嘲笑うかのような運命の皮肉でしょうか。

登場人物それぞれが、まっすぐな想いや嫉妬……それを、物語る純粋な心を秘めています。

物語が後半となり、彼らの幸せを願わずにはいられない事態が起きています。彼らの運命が何処へ流れ行き着いていくのか。

是非皆様も彼らの行く末を見届けてみてはいかがでしょうか?

★★★ Excellent!!!

主人公の友人とヒロインに対する想いは凄かったのだろう。登場人物の絡まる感情で、物語は霧が深まっていくが、ストーリー展開のバックグラウンドはそれに対して明らかになってくる。
僕なら友情を取っちゃうんだろうな。愛と友情のどちらを選んだとしても、後悔するかも。
スローなテンポで読みやすい。読み進めるほど、どんどん引き込まれる。
複雑な物語の今後の展開が楽しみです。