バヤズィット王子の処刑

作者 崩紫サロメ

これは死にゆく王子の話だし、ようやく生きようと思えた男の話かもしれない

  • ★★★ Excellent!!!

私はたぶん死ぬことについて限りなく最初の頃の王子と似たような感覚を抱いている気がする。

家族には申し訳ないし、(私がそう感じてしまうのは私が先に死ぬと親不幸という平凡な理由だけれども)仲良くしてくれて友だちもまぁ他にも友だちはいるだろうけど悲しむだろう。

あと痛いから死にたくない。むり、痛いのダメ。

だからこそ、こうしてちゃんと死ぬことと向き合ったバヤズィット王子に共感する。そして、そんな風に思うのはなんとかなく後ろめたさを感じていたので、この話で少し心が軽くなった。きっと私もいつか生きていたいと思えるし、それはとても喜ばしいことだ。

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