フォール・アシッド・オー㉜
無論、デュバラとて並大抵の暗殺者ではない。その胸の内は小紋と同様であった。
(むう、さすがにあ奴の微動だにせぬ構えは不自然だ。もし、この俺があ奴と同じ立場であったなら、逆に相手側から攻め入れられた時がチャンスと考える。なぜなら、そこで相手側に微妙な隙が生まれるからだ。攻め入った方は攻め入ることに集中し、少なくとも防御に気が回らなくなる。確かに〝攻撃は最大の防御〟などという言葉はあるが、あれはこちら側が怒涛の攻撃を仕掛けることに因って、相手側に攻め入るだけの心の余裕を生ませない為の戦術なのだ。だが今はそれに当てはまらない……。なぜなら相手はあの二分の一のサムライだからだ。あ奴ほどの男ともなれば、小紋殿のああいった攻めぐらいで心を委縮させてしまう程器量は小さくないであろう。ともなれば、この俺が攻め入るタイミングというものが
デュバラ・デフーの身体には、百戦錬磨の暗殺者たる血が根付いている。目的を遂行し、自らを生き残らせるためのケーススタディがこれでもかというぐらいに刷り込まれている。このように
(なれば……!!)
デュバラは反撃に出た。無論、この攻撃は本攻撃を仕掛けるための
(しかし……!! だからと言って、手加減してしまえばそれは
彼は翼を大きく広げると、その上部から
(これは俺が
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