強力な助っ人

 洗濯を干して、さて今日も雑草と闘うか…と、タオルをおでこに当ててハチマチにしていたら携帯が鳴りました。午前8時ジャスト。

「草むしりに行くから迎え来て~」

 母が張り切っていました。


 昨日より気温が高いので心配したのですが、風が吹いてるから午前中は大丈夫だろうとの返事。

 手伝って貰うことにしました。


 母は足腰が弱ってきているので、お風呂イスを草むしり用に持参。座ってむしります。なるべく木の影になっている場所に陣取ると、お喋りをしながら手を動かします。

 飼っている兄弟猫の話、通ってくる野良猫の話、父のこと、実家の庭の花のこと。とりとめなく次々に楽しそうに話をします。

 人生初の独り暮らしをしている現在、寂しいんだろうなぁ。それでも車で5分の距離に私が住んでいるから、不安になったら同居しようとダーサンが言ってくれるから、頑張っているんだと思います。


 老いて小さくなった母。弱くて長生きは無理だと思っていた母。

 娘の苦労を心配して手伝ってくれる親心は、有り難いものです。

 私が成人するまでは教育ママでかなり厳しかったんですが、きっと若くてすぐ結婚して親になってしまったから、親として教育しなくてはと必死だったんだろうと思います。

 厳しく育てられたこと、感謝していますよ。ゆるゆるに躾られていたら、きっと私は駄目人間になっていましたから。


 10時には母を実家に送り届けましたが、だいぶ助けられました。まだまだ花壇の半分に届きませんが、雑草が減ってやる気が出ました。

 午後も2時間ほど草むしりをしたので、汗だくで日焼けでヒリヒリ。腰や腕が少し痛いですが、こんな暑さでもダウンしないで動けている自分に、ちょっと嬉しくなります。


 昨年は、父の成年後見人申し立てなど、様々な問題に奔走して、体力より精神的な疲労に寝込みがちでした。

 外で作業して倒れないで居られるって、気分がいいですね。

 助けに来てくれる母のおかげかな。

 明日も頑張ろう。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る