第34話 『資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告』……ホント?

日本貸金業協会が公表している「資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告」というレポートがある。


中でも最近、いくつかのアフィリエイトサイト等で取り上げられていたのが「借金の理由」だ。


借入理由の首位が「趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用」。そんな不毛なもののためにカネを借りるのは問題だ。だから株だのなんだのに投資しろとか。貯金しようとか転職しようとかもあるのかもしれない。


そうですか。


そうですか。しかし、ね。


例えばサラ金の新規申込時に書く書面。

この書面に記入する借入理由に対してアレコレいうのならば、それはそもそも寝言に対して評論するようなもので、意味がない。


逆の立場になってみよう。


目の前にお姉さんがいる。サラ金の受付。


貸付の申込書面を書いているのが貴方だ。


借りたい理由が「生活費」なんて、書けるか? 恥ずかしくって書けやしない。

更には「ギャンブルです」なんて、貸付してくれなくなるかもしれないから書くわけがない。


この心理は対面でなくてもそう変わらない。


そして大抵の借入理由は、生活費+αのなんだかよくわからないカネだ。本人だってわかっちゃいない。

本人にだってわかっちゃいないのだ。家計簿なんてつけてるわけがないだろう?


そしてそもそも、申込書を書いてもらうサラ金側でも理由なんてどうでもいいと思っている。

何の重要性もない項目なのだ。適当に〇を付けてもらう。



とはいえ、このレポートの調査対象(本調査)の方は「貸金業者からの借入経験のある個人」2000名。現時点で貸金業者からの借入残高あり・無し各1000名づつ。

そして調査対象は「調査会社が保有する全国 18 歳以上のインターネットモニター会員 」。

(回収サンプルは、性別及び年齢を株式会社日本信用情報機構の統計データにより割付ともある)



ああ良かった。まさか申込書を真に受けているかと思った。違うんだ。後日ちゃんと調査しているんだ。


でもね──借入残高が無い人は既に何の問題も無い気がするのだけど、こんなサンプルに協力する人のどれほどが本音を言うのか?

借入当時の事なんて記憶してるのか?

どれだけが実相を反映しているのか?



常識で考えてみるべきだ。


そんなにレジャーだ旅行だに借金してまでカネを使うなら「若者の〇〇離れ」なんて言葉が存在するのか?


常識で考えなければならない。あんまり真に受けちゃいけない。


少なくとも消費者金融で貸付もしていた私はそう考えている。


異論は色々あるだろう。だけど私はそう考えている。話半分で聞いた方が良いですよと。


ちなみに、家賃保証会社には全社加入の信用情報機関などない。が、家賃延滞の理由は借入の理由から推察できる。まあ日本貸金業協会に延滞情報がない人間は家賃もそれほど延滞しないと思う。

それには確信がある。



※2019年4月14日 付記:「借入理由」は、本当にどれくらい信ぴょう性があるのだろうか。本当に本当にこれは真実なんだろうか。私は思い込みで書いてしまったかもしれない、しかし……。誰かこの信ぴょう性がわかる方、教えていただけると嬉しいです。

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