56-8話 ナビちゃんねるラジオ!(第8回)

『はい、どーも皆さんこんにちは! 本日も始まりました、ナビちゃんねるラジオ~! パーソナリティーは、宵闇迷宮のナビゲーターことナビです!』


 ナビが笑うと、画面を見ていた小さな使い魔たちがぴょんぴょんと飛んだり跳ねたりした。


『今回で第8回目となったラジオ。皆様どうですか? 楽しんでいただけてますでしょうか! ナビちゃんのゲームマスターとしてのじちゅ……じちゅりょ……。……実力をしっかり感じてくださってると思います!』


 今度はがんばれー、というように飛び跳ねる使い魔たちに、ナビは笑って手を振る。

 ちなみに第二階層では、配信を見ていた魔法生物たちがケタケタと笑っていた。


『えー、今回は前回に引き続き! 迷宮を彩ってくださる冒険者特集です! 皆さん、冒険者の皆様ってどう思います? 迷宮に入る進入者? おじゃまむし? ちょっと怖い存在? なかでも、冒険者の間にあるフシギ~~な噂について検証しちゃいます!』


 スチャッといつの間にか眼鏡をかけるナビ。


『それではまず現在の冒険者さんたちの進行度を見てみましょう!』


 ナビの横に別の画面が表示される。


『みなさん頑張ってますね~!』


 ナビは画面を見ながら言う。

 現状、勇者パーティを含めた十組程度が第四階層まで進んでいる。あとは最下層である第五階層への道筋を探せるかどうかというところだ。

 だが、第四階層で突如現れた巨大な森林と、熱帯性の気温にほとんどの冒険者がやられていた。とはいえ、この階層には上の階で湯水のように出された砂糖の原料、つまりサトウキビの畑や、岩塩の原料がある。勇者パーティはともかくとして、その情報が漏れ出せば、まだ第三階層でくすぶっている冒険者も俄然やる気を出すだろう。


『も~。糖分が足りませんよ、糖分が! 頑張られても困るんですけどね~~!』


 あっはっは、と笑う。

 迷宮であるからには、最奥に入られるのを阻止する。しかし、迷宮とは攻略するものでもある。自らの防衛を考えつつ、攻略させる。両方やらねばならないのが使い魔のつらいところだ。


『そんな冒険者さんたちですが、さまざまな噂が飛び交ってます。それはこの迷宮の地下に眠る神の実からはじまって、ハロウィン・タウンの謎や、ギルドのみなさんの思惑。魔力を隠した謎の冒険者の存在から、モグリ冒険者のスパイ疑惑まで。冒険お役立ち情報から危険なことまで、情報交換の中には真偽がわからないことがいっぱいあるんですね~』


 眼鏡のまんなかを指先でクイッと押しながら、頭のいいふりをするナビ。


『それで今日はその中から、第三階層に出没するという謎の仮面の騎士! 彼はいったいなにものなのか、敵か味方か。この噂について検証してみましょう! どうぞ!』


 ナビが片手を画面に向かって差し出すと、パッと画面が切り替わった。







「うおおおおっ!?」


 三人の冒険者たちは悲鳴をあげながら走っていた。


「誰だこんなとこ来ようって言ったのっ!?」

「知らぬ! いいから走れ、ビル!」

「あああああ! 待ってよ二人ともぉぉ!!」


 そこは第三階層に数多くある扉の中で、難易度が高いと言われている空間のひとつだ。擬龍の住処、と仮に名付けられたそこには、小型から大型まで様々な龍のような魔法生物に満ちていた。「擬」とつくとおり、厳密には龍ではないと判断されている。

 ビル・ポッド・ブローの三人パーティは、後ろから追ってくる巨大なトカゲのような魔物から必死で逃げていた。目の前に壁が迫る。


「やべぇぞ行き止まりっ!?」

「こうなれば戦うしかないっ……」

「やっぱ無理でしょこれぇえええ!」


 ブローが半泣きで振り返って叫んだ瞬間だった。

 透き通るような金属音が響き、目の前に黒い影が落ちた。三人はそれぞれ息を呑む。黒いマントが翻り、魔石がはめ込まれた剣がシャッと振り下ろされると、トカゲのような魔物が一体、地面に倒れた。


「お、お前は……」

「もうなんでもいいよぉ! とにかく助かった、ありがとう!」

「待てブロー! この者はっ……!」


 その頃、第三階層では奇妙な噂があった。

 はっきり言うと、嘘かまことかわからない奇妙な噂など、宵闇迷宮になってから異常なほど存在していた。だがその中でもこれは本当らしいということで信憑性の高かったものがこれだ。


「仮面騎士っ……!」


 強力な魔物を前にしたとき、漆黒の魔力鎧をまとった仮面騎士が現れる――というものだ。

 魔力鎧からは迷宮の魔力を発していて、迷宮の魔物ではないかという話もあった。だが不思議なことに、仮面騎士はその迷宮の魔物に対して敵対的である。けして冒険者に対して友好的ではないが、助けるようなそぶりを見せるほうが多いと。ひょっとすると亜人のようなものではないか、と推測する者もいた。

 しかし真相は誰にもわからない。ギルドでさえ、まだ対応を決めかねているのだから。

 仮面騎士がぎろりと三人を見る。三人はそれぞれ困惑したように少しだけ後退した。仮面騎士は三人の様子を見てから再び前を向き、剣を構える。一気に、踊るように剣が魔物に対して振るわれ、横から突っ込んできた別の一体には強烈な蹴りを食らわせた。


「……いまのうちだ。行くぞっ!」


 ポッドの一言で、三人は一気に駆けだした。そのうしろで、騎士は魔物たちを相手取って圧倒的な力をふるっていた。

 彼はいったい何者なのか。

 魔物のようでありながら、なぜ冒険者に助力するのか。


 その正体を探っていた取材班は、とある記録映像を入手した。

 これは正体不明の騎士の噂が話題にのぼる、少し前のこと。第三階層での出来事である――。


 第三階層のエントランスで、パーティ「紅の騎士」の一人、ルディはぽかんとした顔をしていた。


「……えっ?」

「だから、お前は今日でクビだ。パーティから抜けろって言ってんだよ」


 ルディにとっては思ってもみない発言だった。確かにリーダーと職業がかぶっているからと、ずっとマップ書きに甘んじていた――というより、されていた――のは認める。「紅の騎士」というパーティ名も、リーダーの二つ名からとってものだ。けれど唐突にクビと言われても、困惑しか感じない。


「言われなきゃわかんないか? お前、いい加減マップと荷物持ちばっかで前に出ないしよお」

「それは……きみが……」


 助けを求めるように仲間たちの顔を見たが、みな顔を逸らすか、素知らぬ顔をしていた。まさか。そんなことが。


「ま、昔からの知り合いだし、選別くらいはくれてやるよ。ここまでの給料だ」


 リーダーがにやにやと笑いながら、何かの魔道具を投げて寄越した。


「これって……」


 ややゴツいベルトだった。第三階層のどこかの部屋で見つけたが、はめ込まれていた古い魔石はどうしても取ることができず、色もあせて灰色の石になりかけてしまっているものだ。付けるにしても装飾がやや大きく、装飾品としても邪魔なのである。


「ちょ、ちょっと待って――」

「なんだ。何か言いたいことでもあるのか?」


 お前ごときが。――と聞こえた気がした。みんな、誰も彼もがいい加減この場から去りたそうにしている。圧迫されるようだった。汗がぽたりと落ちる。


「……いや……。わかった……」


 どうにか絞り出した言葉はそれだけだった。

 茫然としながらも、色褪せたベルトを手に、かつての仲間たちを見送るしかなかった。その選択肢しか残されていなかったし、与えられていなかったのだ。


 ルディがやってきたのは、現状にしがみつくことだけだった。

 リーダーたちとは、村にいたときからの幼馴染みだった。その頃からルディの位置は微妙に低かった。剣だけは護身用にとやっていたが、特に体もそれほどがっしりしているわけでもなく、盾にすらなれないルディをリーダーは無理矢理パーティに引きずり込んだ。そうしてマップ書きと荷物持ちに甘んじたが、扱いは下の下もいいところだったし、それでしか自分の居場所を確保できなかった。マップ書きはたいてい持ち回りか盗賊、あるいは得意な奴がやるというのを知ったのはずいぶん後のことだ。


 ――とにかく、どうにかしないと……。ソロの冒険者なんて、無理だ……!


 どこかのパーティに入れてもらうのか。だけれど、ろくに武器さえ扱えないルディはむしろ護衛対象になってしまうだろう。冒険者の脱退は珍しいことではないとはいえ、ルディは唐突に一人になってしまったのだ。

 とりあえず、エントランスにいてもどうにもならない。ひとまずハロウィン・タウンに戻ったほうがいい。そこにはギルド員も来ているらしいし、少なくともタウンに帰るまでの間に酷いことになるなんて考えたくなかった。


 いちおうは培われた隠密さを発揮して、ルディは第二階層へと戻り始めた。

 そもそもが第二階層にたどり着くまでが大変だろうが、それでも戻らないといけない。それに、まだリーダーたちのいるかもしれない第三階層に居たくなかった。少なくとも顔をあわせるのは気まずい。向こうは違うかもしれないけど。


 ――えっ……と。こっち……だったかな。


 マップは取られてしまったから、記憶にあるマップを辿って改めて作り直す。ときどき羊皮紙に描き込みながら、ルディは道を戻った。


 惨めだった。

 これほど尽くして、頑張って、這いつくばってきたのに、結局自分はダメだった。そして一人になれば、このざまだ。

 荷物の中に入ったベルトの存在も、どうしようもなかった。

 使えない魔石。それがまさに自分を表しているようだった。


「……はあ」


 ため息をついたのがいけなかった。

 なにかが近づいてくるのに気がつけなかった。いくらメリットが多いとはいえ、危険もそれだけ多いというのに。自分しか見えていなかった。


「うわっ!」


 ふるわれた武器から間一髪のところで逃げる。慌てて体勢を立て直してから前を見る。ゴブリンか、それとも見たこともない第三階層の魔物か。


「ま……、魔物……?」


 確かに見たことのない魔物だった。ゴブリンやリザードマンのような直立型だが、カマキリに似ている。腕の部分が鎌になっていて、口にあたる部分を打ち鳴らしている。


「う……」


 まずい、と思った。

 完全にロックオンされている。この背後の道はどうだったかと思いだそうとした。戦うものが自分しかいない以上、せめて意識を逸らすしかない。

 腰を探って、なんとかナイフを取り出す。


「く、くそっ、なんとかやるしか……!」


 けれども、魔物は逃げる暇さえ与えてくれなかった。勢いよく振り下ろされた鎌とナイフがぶつかる音が響く。なんとかガードするも、金属音が何回か響いたところで、腕ごと持っていかれるような衝撃が走った。


「う、うそだっ……」


 カチャン、と折れたナイフの先っぽが転がる。

 手入れはしていた。それだけ腕の部分が固いということだ。


「うああっ!」


 殴りつけられるように、鎌が振り下ろされる。

 ビッ、と腕から血が流れる。腹を蹴りつけられて吹っ飛び、背中から叩きつけられる。なんとか動こうとするも、胸ぐらをつかまれた。首がいまにも絞まりそうなほどに持ち上げられたあとに、今度は再び放り投げられた。

 一方的な蹂躙。まさにその言葉に相応しかった。


 ――このままじゃ、やられる……。い、いやだ……。こんなの……。

 ――冒険者になって……。ようやく……ようやく……村から出られたのに……。


「こ……これが……」


 ――これが僕の運命なのか……?


 そう諦めかけたとき、なにか熱いものがこみあげてきた。


 ――……いやだ。こんなの……こんなの絶対に……!


 顔をあげたそのときだ。ベルトを入れていた鞄が光っているのが見えた。


「……え……」


 あまりのことに、思わず茫然とする。

 まるで自分を呼んでいるようだった。……ナイト、と。


 ――……ナイト? なんのことだ……。

 ――なんでも、いい……。この際……なんでも……!


 手を伸ばす。届かない。もう少し。後ろから奴が迫ってくる。余裕ぶって、ゆっくりと。その鎌を剣のように構えて。

 早く。早く。早く!

 脂汗を垂らしながら、

 鞄をひっつかんで、その勢いで横に転がる。すんでのところで、奇妙な魔物の鎌が地面に突き刺さった。そのすきに、なにかに導かれるように光っているベルトを取り出した。右手で取り出したそれを、腹に固定する。


「うっ!?」


 ベルトが魔力を帯び、勝手に動いて腰の後ろに巻き付くとぴたりと嵌まった。灰色だった魔石に再び魔力が宿るのを感じる。あんなに古びていたのに、新品同然だ。吸い込まれるようにベルトが自分と一体になるのがわかる。腹が熱い。いまこそ自分が変わる時だ。ゆっくりと立ち上がり、首をかしげている魔物を見据える。

 風を切り、両手を構える。

 なにをすればいいのか、わかっている。片手で、ベルトに触れた。


「……変身ッ!!」


 叫ぶとともに、ベルトの魔石がいっそう光り輝いた。


「うおおおっ!」


 不思議な力に導かれて魔物に殴りかかる。その右手が手甲に包まれた。蹴りつければその足が。魔物が反撃とばかりに胴体を切りつけようとすると、その胴体が鎧に包まれてガードした。驚きを隠せない魔物の前で、頭まで覆い隠す仮面のごとき兜が装着された。バサリと肩口から黒いマントが翻ると、近くにあった折れたナイフを拾って構えた。そのナイフに光が走り、ばちばちと赤い電撃が迸しる。


 魔物の鎌とかちあい、金属音が響き渡ったときには、折れたナイフはすっかり姿を変えていった。それは真っ黒な刀身に、赤い線が描かれた剣だった。お互いに距離を取ったあとに、その剣に気付いた。


「……なんだ、この……。この姿……!?」


 自分の姿におどろくルディ。ぺたぺたとマヌケな顔を下半分だけ晒しつつ、自分の頭や鎧に触る。


「魔物……いや……、仮面の騎士……!? それにこの剣は……」


 だがそんなことをしている場合じゃない。すぐさま魔物に向き直って剣を構える。魔物はやや怯んだようだが、すぐに気を取り直す。


「おおおおっ!」


 圧倒されてばかりだった魔物を、逆に圧倒する。


 ――体が軽い……! こんなに重そうな鎧なのに!?

 ――どこからか、力が溢れてくる……!


 両鎌をふりあげた魔物の腹を勢いよく蹴りつける。魔物は予想もしないところまで吹っ飛び、受け身をとりながら転がった。体勢を立て直される前に、走り出す。


「”ナイト”の剣、魔力充填!」


 詠唱のように叫ぶと、剣の赤い線にばちばちと赤い電撃が走った。


「おおおおっ!」


 雄叫びとともに、振り上げられた一閃。

 ズバン――と小気味良い音が響いた。

 振り下ろした姿勢のまま、交差するルディと魔物。一瞬、静寂が支配した。そのルディの背後で、とまっていた魔物が膝をついた。そうして、爆発するように炎に包まれた。どういうわけかはわからないが、多分そういうものなのだ。剣を下ろす。炎をバックに、マントが揺れていた。


 ようやく我に返って膝をつくと、いつの間にか剣は折れたナイフに戻っていた。

 しゅうしゅうと音を立てて、鎧が消えていく。


「いったい今のは……。これ、迷宮の遺産……なんだよな……?」


 さっきのベルトをはずそうと、自分の腹に手を伸ばす。


「……これ、もしかして……。本当は魔物の鎧だったのか……? ……っていうかベルト!」


 伸ばした手はスカッと外れて、腹をさすることになった。


 どうやら取り付けたことで、今は一体化してしまったようだ。

 わずかに腹の奥から、なにか熱いものを感じる。


「嘘だろ……!?」


 嘘ではない。この階層で生まれたこのベルトは、そういう風に出来ているからだ。


「いや、でも……この力があれば……」


 もしかして、という気持ちが生まれる。


「……わかった。僕はいまから……仮面の騎士。仮面騎士ナイトだっ!」


 こうして人知れず、迷宮の力を宿した騎士が誕生したのであった――。







 その動画が終わったあと、再びナビが画面に現れた。


『いや~……。どうですか皆さん。まさか仮面騎士ライダー……もといナイトの正体が、迷宮から生まれた魔道具を使った冒険者さんだったとは。これは由々しき事態ですねえ。でも面白いんで冒険者の皆さんには内緒なんですけどー』


 なんだかどこかで見たような展開と名前なのは気にしないでほしい。瑠璃の記憶の中から引っ張ってきたのだから、どこかで見たようなのは当然なのだが、ここまでちゃんと形になってくれるとは思わなかった。

 これは保存記録行きだ。そのうち主が見るだろう。続報を待て。


『このほかにもいろいろな噂があるんですよ~。蜘蛛みたいに手から糸を出して冒険者を助ける謎の人型の魔物とか、ね……。ふふふ……。えー、あとは……んん!?』


 ナビは噂リストを片手に目を見開く。


『第四階層に、人間を素材に虫や動物を作り出そうとしてるマッドな魔術師が魔法生物として発生……。……なにそれこわすぎない!!?』


 完全に瑠璃の趣味以外のところからも引っ張ってこられている。


『なんの地獄だ!!! というわけで冒険者の皆様には特別クエストを発令しようと思います!  マッドサイエン……じゃなくて、マッドな魔術師を討伐せよ! クエスト報酬はどうしようかなー。ここで砂糖と塩を出すのはちょっとねー。そろそろチョコレートとか出してもいいですかね? 使い魔のみなさまのコメントお待ちしてます!』


 たぶんいまごろ、まだ早いとかチョコは出すなとかチョコ食べたいとか冒険者に渡すなとか、いろいろとコメントが書き込まれているころだろう。


『でもこれでみんな頑張って討伐が進んじゃいますね。アーコマッチャウナー。ネー』


 ナビの背後では、わらわらと小さな使い魔――カメラアイが蠢いていた。

 回収したジャック・オ・ランタン型の『大王の証』やら、『チケット』やら、その他細々としたイベント収集品を粉砕しつつ、巨大なミキサー状の硝子瓶の中に突っ込んでいるところだった。

 それらは粉々になると、純粋な魔力の砂粒になってきらきらと煌めいた。

 その中から更にふるいにかけられると、残ったのは極小のブラッドストーンのような魔石だった。魔力感知でも誰のものなのかわからないほどに小さなそれが集められると、わずかにカメラアイたちが興奮する。

 慎重に数えながら大切に箱に入れられると、どこかにぴゃっと運ばれていく。

 そのたびに、ナビの背後にそびえたった、巨大な砂時計の黒い砂がひとつぶずつ下に落ちた。ただの砂でしかないのに、それはまるで影が貯まっていくようにも見えた。


『それでは皆様、本日もありがとうございました! この番組がいいと思ったら、次回も視聴よろでーす。それじゃ! ばいばーい』


 ナビが笑顔で両手をふるのにあわせて、画面を見ていたカメラアイがぴょこぴょこと飛び跳ねた。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る