第64話 奥さま達との初デート? (3)

「あの~、奥様~。自宅の電話こちらで宜しいのでしょうか~?」


「ええ~、そうですよ~」


「でッ、勤務先の電話は自宅件で宜しいのですよね?」


「はい。そうです~」


 まあ、こんな感じで、我が家の奥さまは、ローン用紙を記載した後に、店の姉ちゃんから、記載ミスがないか。色々と訊ねられて、返事を返した。


 でッ、その後は、店の姉ちゃんに、「ローン確認の為に自宅にお電話を入れたいのですが。どなたかいらっしゃいますか?」と、訊ねられて。


「う~ん」と、少し声を漏らしたと思うったら。「誰かいると思いますよ?」と、店の姉ちゃんに言葉を返したから。


 儂はセリカには、この日本に自宅がないと知っているので。儂の持つスマートフォンへとローンの確認電話がかかると思っていたから。


 お店の姉ちゃんから、儂へとローンの確認電話がかかるであろうと思って。自身の首を長くして待っていた。


 すると店の姉ちゃん、何処かへ電話をかけていたようだが、電話を切り。


「奥様、ローンの確認が取れました」


 と、セリカに告げてきたのだ。


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