第55話 異世界からの電話? (16)

 と、いうことで、おじさんも馬鹿だな……。


 まあ、仕方がないから、子育てをするのにお金が困っているのだろうセリカちゃんに儂は、騙されたフリをしてお金を貢ぐことにするよ。余り蓄えはないとは思うのだが?


 どうせ儂自身今から天涯孤独になるから、他人の子を養うのも悪くはないかも知れん?


 只セリカちゃんに騙されたままでいるのは構わんが。これから先のお金の受け取りぐらいの時は、おじさんでわるいのだが、ファミレスでいいので、食事しながら話し相手だけでもしてくれると。おじさん大変に嬉しいのだが、セリカちゃんは子供も連れてきて良いからと……。


 セリカちゃんに儂は先程も告げた通りで騙されてもいいから、これだけは約束をしてもらうことにするよ。


 と、儂は自身の心の中で、人の良いことを思ってしまった。


 まあ、後日改めて、この時のことを思い出し思案をしてみると?


 多分、この時の儂は、家族に捨てられて大変に寂しかったのだろうと思う?


 他人の子を自分の手で育てようと思ったぐらいだから。


 まあ、とにかく、セリカちゃんに騙されることに決めた儂は、『はぁ~』と、嘆息を漏らしながら。


「いくらお金がいるの、セリカちゃん? 子供を育てるのに?」


 儂はこんな感じでセリカちゃんに訊ねてみた。


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