第46話 異世界からの電話? (7)

 儂が電話の向こう側にいるお姉さんに再度間違え電話だから掛け直した方がいいよと、告げようとしたら。先に電話の向こう側のお姉さんが儂に間違え電話をかけたつもりはない。


 儂宛にかけてきたと告げてきた。


 それも儂の想いと言うか? 心の中を見透かし読んだような感じだから、大変に気味が悪い。


 だから儂は自身の心の中で不快感を募らせる。


 でッ、ある程度不満を募らせると、今度は電話の向こう側のお姉さんのことが気味悪くなる。


 また、そうなると? 儂自身は車窓から見える景色が気になって仕方がない。


 だって儂は、悪戯電話に遭っていると言うよりも、オカルト、怪奇現象に遭っている気がするから、自身の愛車の車窓から見える景色が気になるのだよ。常に誰か他人に儂は、見られているような視線を感じるから怖くて仕方がない。


「(パパ~、そんなに、セリカに怯えなくてもいいわよ~。セリカはパパのことを『パクン!』と食べちゃったりしないし~。お化け等の類である物の怪でもないから心配しないでよ。パパ~)」


 電話の向こう側にいるお姉さんのことが怖くて仕方がない儂に。彼女はこんな感じで高らかな声色で話しかけてくるのだよ。


 う~ん、多分~? 電話の向こう側では笑みを浮かべているのかも知れない。

 と、言うよりも? 先程から彼女は儂の心の中を読みながら話しかけてくるような気がするから?


 もしかして?


 スマートフォンの向こう側では無くて、この車内の何処か?


 それこそ? 色々なアニメに出場する女性の姿をした妖精なのかもしれない? 儂はそんなことを思案していると。



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