第42話 異世界からの電話? (3)

 だってこれから先の儂の人生は、バラ色の老後ではなくて黒くて暗黒の色をした人生しか待っていないと思うから。儂は積極的に何かをしようとは思わなくなってきだした。


 と、言うことだから……。儂の今後の選択は、自ら死を選ぶしか残っていないようだから。儂は自ら命を断つことにきめたのだよ。



 ◇◇◇◇◇



〈プル……〉


 ……ん?


〈プルルン……〉


 ……あれ?


〈プルルン……〉


 可笑しいな……? 儂のスマートフォンからまた音が鳴り響き始めた。


 う~ん、もしかしたら、家からかも知れない?


 そう思うと儂は、少しばかり自身の期待感が膨らみ、心が躍る……と、言うか? 自身の心が落ち着き安堵をする。


 だってこのスマートフォンの音は、家の元女房が、儂のことを許してくれて、復縁をし、家に入れてあげるからの、電話の音だと思う。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る