その30 さにらすきみてらよあ


 検索結果……No.7


 Mrs. Green Appleさんの曲名です(曲自体は聴いたことありませんでした……すみません)。固有名詞以外の意味にも取れますし、何より一番に目に入ったので採用です。

 それ以前に出てきた意味のないひらがなの羅列は無視させてもらいました。

 ラストの転調とリズミカルな雰囲気が楽しい曲です。サビのナーナナ、ナナナナナナナは思わず口ずさんじゃいますね。


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 A案 ナナは7股の7番目

 私はナナ。実はあの国民的アイドルとお付き合いさせてもらってるの!

 お付き合いって言っても彼は7股してるんだけどね……それも私以外はみんな女優さんやモデルさんの美人揃い。

 だからきっと私は7番目。名前の通りでお似合いよね。スターと付き合えてるんだからこのぐらい我慢しなきゃ!

 でもたまにはデートしたいなあ。いつも仕事だって言われちゃうんだ。きっと彼女たちと会ってるんだと思う。

 何言ってるんだろ! 私も彼女だよね! だよね……。


 B案 試験体7号

『戦闘特化兵育成計画試験体7号』それが僕の名前。

 戦争をするために作られた“化け物”。でも僕が完成する前に、その戦争自体が終わった。

 今では僕がお父さんお母さんと慕っていた人たちも牢の中だ。戦争の責任をとったんだって。子供の僕には難しいことはわからない。

 行くあてのない僕は孤児院に身を置かせてもらってる。でもここは“人間”のための施設だ。院長さんも「お前を引き受けたのは補助金のためだ」って言ってたからね。

 死のうと思っても体が勝手に邪魔をする。僕は僕にすら否定されるんだ。


 C案 7人目のオレ!

 もし過去の自分にアドバイスできたなら……オレはそんな夢のような話を実現するチャンスを手に入れた。

 もちろん声をかけに行くのはクラスのマドンナに告白する気マンマンの1カ月前のオレ。アイツはまだ自分のあだ名が『玉砕くん』になることを知らない。

 しかもただフラれたから玉砕じゃなくて、フラれたショックでこけて股間を強打して1カ月入院したからだ。学校に戻った時のクラスメイトからの馬鹿にした視線は未だに忘れられない。

 いざ過去へ! ……って、誰だよこんな時に。

 肩を叩かれて振り返った先に居たのは、6人のオレだった。



 以上、三本です。

 執筆中思わずNo.7をヘビロテで聞いちゃってました。良い曲ですね。別に宣伝のつもりはないんですが。

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