オールドメディアは、なぜ、左寄りになったのか

 朝日新聞は、筋金入りの左新聞だが、他のオールドメディアも、近年はそうなっている。いったいなぜそうなってしまったのか。


 2月4日、沖縄県の名護市長選挙は、稲峰現職が敗れ、米軍基地移設容認派の渡具知氏が当選した。


 沖縄県の新聞は、沖縄タイムズと琉球新報が、ほとんどのシェアを占めている。この2誌とも、辺野古移設反対を訴えている。当然、名護市長選は、稲峰現市長を応援していた。


 ところが、ふたを開けてみると、渡具知氏に軍配が上がっていた。


 その中で、注目された統計がある。


それは、年齢別、支持者数である。


 なんと、60歳を境に、50歳以下は、渡具知さん支持。60歳以上は、稲峰さんへと、傾向が真っ二つに分かれていたことだ。これは、他の選挙区でも起きている現象だ。


 なぜそのようなことが起きるのか。これは、インターネットをやっている世代と、そうでない世代の境目なのだ。



 中道や右派の多くの言論人や論説家は、50歳以下のインターネット世代は、オールドメディアの偏向報道に毒されていない。自分で、いろいろな情報を得ることができて、自分で忖度しているからだと言っている。ネットは玉石混合で、そんなに質の高い情報ではないと思うのだが、オールドメディアと違う意見を聞くことができるネットというのは、ニュースのバランス感覚を養ううえで、とても大切なことなのだろう。


 翻って、60歳以上を見ると、違う景色が見えてくる。日本の60才以上、特に70歳代というのは団塊の世代で、日本経済をここまで、発展させてきた世代だ。彼らの力が、日本をここまでにした。それなのに、長期政権を維持している自民党は、借金を膨らませる。その一方で、自分たちの年金を削っていく。全く面白くない。だから、政府批判を書く新聞を読むのだ。


 左論調の記事を書くと新聞が売れる。だから、オールドメディアは、左に変更せざるをえなかった。なんせ、書かないと、売れなくなり新聞社の死期を速めることになるからだ。これは、政治家たちの責任が大きい。言うなれば、自業自得なのだ。


 だから、オールドメディアは、左論調になった。


 大新聞社は正義のボランティアではない。商業新聞だ。売れないと困るのだ。


 面白い記事というのは、本当のことが半分。嘘が半分というのが一番面白い。自分などは、昔、東スポの記事で、一面に、「ネス湖のネッシー妊娠500年、もうすぐ生まれる」と、言う記事を見て、すげーと思って、思わず新聞を買ったことがある。これは、まったくのフェイク(嘘)ニュースなのだが、そう言うユーマ的なものを信じたがっていた自分からしたら、本当であってほしいと思うわけで、だから面白い。


 森掛け問題も、そんな発想だろう。政府の奴、おれの年金を削ってけしからん、だから潰れろ。真実はないのに信じたがる。それも、60代以上は、他の意見が盛り込まれているニュースが、目や耳に届いていないのだから、最悪になる。


 じゃあ、ニュースのバランス感覚がないこの60代以上は、どうしたらいいのか。それは、結構簡単で、テレビチャンネルをネットニュース番組にあげればいいのである。年寄りから見たら、テレビのスタンダードなチャンネルは12チャンネルある。なのに、キー局は7つしかない。余っているチャンネルをネットで番組を作っているところに、認可すれば、テレビ好きの年寄りたちはそれを眺めることだろう。


 昔、雑誌にいたころ、企画会議を週2回やっていた。その時先輩の記者が、「同じ人は要らない。同じ意見なら、一人いればいい」と、言っていた。極端な言い方をすれば分かりやすいからそんな表現を使わせてもらうが、現在のテレビ局は、ほとんど同じ方向を向いたニュースばかり流している。こんなの、1局あればいいだけだ。違う意見を流してくれるキー局が増えれば、ニュース番組も淘汰される。テレビ局も淘汰される事だろう。



 現在のような大新聞は、将来無くなるメディアだ。それは、若い世代が新聞を読まなくなり、ニュースをネットで取るようになっているからだ。後、10年経つと、新聞の発言力は、無くなるだろう。その代わり、代替えのニュースソースの質が問われることになる。既存メディアに、ネットメディアを進出させて、質的向上を測れば、新しいメディアが育つのではないか。そうなってほしいものである。

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