第114話 調べ

「うぅ・・・」

「手応えあると思ったが、半分はあまり感じないか」

「いいんじゃない?歌詞の実力を教えても」


 始まって数分、既に挑んだクラスメイトの半分は地面に倒れていた。ほんの一撃だ。どんな攻撃も防ぎ、すぐに対応してくる。

 普通に魔物と戦って身につける技量じゃない。こいつら全員人との戦闘に慣れている。それも実戦で既に経験済みの。


「だが、残りの方がまだ骨がありそうだ。特にあの男。一番警戒するべきかもしれない」


 顔に爪痕のある歌詞が指をスクリアへと指した。他の者達も同意しながら、


「誰があの子を倒すか・・・競争して見る?」

「その前に他の者達も我らの実力を見せておかないとな」

「楽しみは最後にとっておくのがいいしな」


 その言葉と同時に1人が私の方へと突っ込んで来た。真っ先に私を倒そうとしている。他の者はそいつを見向きもせずに他の相手に移った。

 目の前に来た時、持っていた感を大きく振り回してくる。それを咄嗟に抜いた短剣で受け止め、そのまま弾き飛ばした。


「うお!?」


 数は後ろへと下がり、すぐに体制を整える。


「なんやなんや、力で押し負けた」

「何してるのガウス」

「油断しただけだ。次で仕留める」


 横へと移動しながら、私を見続ける。隙を伺っているのであろうが、残念ながら、既に決着はついている。

 私がため息ついた瞬間に走り出したのを確認した後、私が先程跳ね返したと同時に鎧の布が使われているズボンへと差し込んだ針に雷系魔法を発動した。

 例え、鎧着用していても、魔法は通る。雷が体を襲い、魔法発動後はそのまま持っていた剣を地面へと落とし、倒れた。


「ガウス!やる前に油断するなとあれほど言っただろう!」


 倒れたのを確認したのをすぐに見た2人がこちらへと接近、持っていた剣で斬りに掛かる。1人は一刀で振り回しながら、攻めてくるが、私はそれを避け続けた。

 もう1人は二刀流であり、後ろから奇襲を掛けてくる。目の前にいる者は少し笑ってたけど、今持ってるの黒短剣である。

 ガード体制に入るが、どう見ても短いゆえに一緒に振り下ろしてくるので、もう片方を受け止められない。

 魔力を流し、黒剣へと変えた瞬間にその件を受け止めた。


「おいおい、マジかよ。そんなのありなんかよ」


 受け止めたと同時にそれを大きく一振りし、二刀流の方を壁へと突き飛ばした。


「きゃあ!」

「さて、本番はこれからだ」


 私は目の前に立つ、騎士へと襲い掛かった。

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