第113話 補給拠点

「よし、各自準備に入れ。荷物はあっちのテントに――」


 目的地である砦に到着した。多分防衛用の要塞であり、数多くの騎士達が在籍している。


「戦争っていつ終わるんだ」

「さあな。今はこちらが優勢って聞くけど、どうなるかなんて誰も予測出来ない」


 荷物を移動させていた時、騎士達がそのような会話をしている。まだ前線に出ていない者達であろう。のんきに過ごしている内はいいが、いざ戦いとなると少々覚悟が足りないとも思える。

 守りは厳重と言うが、果たして大丈夫であろうか。


「決められた場所に荷物を置き、騎士達が来るまでは部屋で待機」

「荷物はここでいいのか」


 持ってきた荷物を用意された部屋に置いた。そこは数人というよりも一人部屋であり、それをクラス全員分用意しているみたいだった。てか、どれだけこ要塞広いの。

 騎士が来るまでは待機といって言ってたので、そこで待機する。

 少し待機していた時、扉を叩き、騎士が中へと入ってきた。


「すぐに移動だ。武装はちゃんとしておけ。万が一でも身を守れるように」

「分かりました。すぐに行きます」


 装備を整え、確認した後に部屋を出る。待機していた騎士に連れて行ってもらう。ここの目的は主に騎士達の活動や、補給物資の確認、それを前線拠点へと運ぶなどを見る事にある。前線に運送する事はないだろうけど、それを見届けるとかだろう。

 流石に前線は危ないので、上がそれを望んでるとも思えない。


「ここのフロアで待機になる」

「ここは・・・訓練所か」

「そうなるか。まあ、上からどれくらいあるか見たいと言っていた」


 その後、騎士は来た方向へと向かっていった。既に十数名は集まっており、軽く準備運動していた。中には装備の点検さえも行う者もいた。

 装備の点検は朝の時点で終わってるので、私はやることなく近くのベンチへと座った。壁にかけられている装備とかや部屋の構造を把握しながら、時間を潰す。


「色々と装備が使い込まれているか・・・」


 ボロボロになるまで使い込まれており、相当絞られたのが分かる。


「――の生徒達です」

「なるほどな。見ただけで強そうな者がちらほらといるか・・・」


 その部屋へと普通の騎士の格好とはまた違う騎士長らしき人物が騎士と共に入ってきた。総勢10名は超える騎士であり、装備も全員が好みの装備に変えていた。


「朝早くから疲れているであろうが、申し訳ない。これより、私達騎士と君らとで模擬戦をしてもらいたい」


 クラスの者達が次第に騎士長の周りへと集まりだした。ただ、私はそのあとから来た12名の中の一人に集中した。気のせいか、いや、気のせいだと思いたい。フードで覆い隠して、仮面までで装着してるけど、あれ絶対大賢者だよね。


「早速で悪いが、お前ら20名と後ろの俺が選抜した12名の騎士と戦ってもらう。簡単な模擬戦だ」


 それと同時に後ろにいた騎士達は横へと広がり、彼らが見えるように並んだ。

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