第95話 次の相手

 先輩はそのまま気絶したので、私が長椅子のある所へと担ぎ持ちながら進み、横に寝かした。そのまま、戻った後に黒剣から短剣へと戻したのを見る。

 とてつもない効果だ。通常なら、あんなにはならない。更に言うなら使っていて私の力が徐々に上がっていく感じがした。仕上がりから見て最上位級武器に匹敵するんではないだろうか。流石に伝説級には到達しないだろうが、それでもとてつもない力が秘められてる。

 まあ、そのうち使っていれば、体に馴染むであろう。今後はこの4本以外に投げナイフ類も収納出来る服、依頼でもしようかな。今持っている服でも十分だろうけど、その分投げられる分が少なくなる。

 せめて10本ぐらいは欲しい所である。まあ、そこまでの領域に行くと、どこの国の暗殺者だってツッコミが来そうだけど、それくらい私にとっては主要のあるものなのだ。


「1年にここまでの実力がいるなんてね」

「先輩こそ、強いですね」

「私なんてまだまだよ。さっきみたいにガルバを倒せる程強くないよ」


 他に所でも模擬戦が始まっていた。てか、派手に暴れてる先輩もいる。


「どうした。お前に実力はそんなものではないだろ?」

「あんたこそ、何時も通りにやれてないんじゃないの?」


 ゼネルス先輩とメルル先輩、二人は犬猿の中って言うほどの争いをしている。実際に勝負も引き分けが多いと聞く。それなりに名前が通っている先輩方だ。

 他にも、先輩が直々に指導してくれてたりしてる班もあった。


「先輩は起きそうだったか?」

「いや、完全に寝てたよあれ。多分起きるのに時間は掛かるだろうな」


 リオネスが声を掛けてくる。だから、見た感じをそのまま伝えた。短剣を空中に投げながら、それを手に取る。私程度なら、短剣を手で自在に回せるが、危ないのであまりやらない。

 見てみる限り、他の者もそれなりにやる。だからこそ、本気を出すこともない。


「で、その短剣の具合は?」

「結構良い感じだ。体に馴染む」

「そう、それは良かったよ」


 短剣を戻した時、先輩であるミーネア・スピリッツが近付いてきた。


「やっほー。さっきは凄かったね。彼を倒せる程とはね」

「短剣の力合ってこそですよ。ミーネア先輩」


 奇妙な事と、実力を持ち合わせているミーネア先輩。強さはさっきのガルバ先輩よりも強いって話を聞いた事がある。ガルバ先輩が正面衝突なら、彼女は私と同じくスピード重視を取る。

 スピード勝負なら負けるつもりはないが、彼女の場合は魔法ではなく完全に身体能力が高い。実際にはまだ見てないので、どんな感じに挑んでくるか分からない。


「なら、一勝負としましょう」


 懐から剣と短剣を取り出していた。傷はつかないとはいえ、本物は本物だ。刃が光り輝いていた。やる気だこの人。


「分かりました。さっきとは違って手は抜きません」

「まるで、彼は手を抜いていたって発言だね」

「遊んでましたから」


 彼女に連れられる形で、開いてるスペースへと私は向かった。

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