第79話 襲撃

 服屋の後、ランチにする事にした。近くにあったカフェで休憩も兼ねて入った。荷物を置き、ランチを楽しむ。

 っと言っても、


「で、次どこ行く?」

「アイテム探しで雑貨屋巡りはどうかな」

「なるほど、確かにいいかもしれない」


 雑貨屋、今欲しい物はないけど、あるとしたら使い捨ての武器程度は欲しい。女性服類も購入したし、今日はそれで十分なんだけど。

 その時だった。ここからそんなに遠くない所で何らかの攻撃魔法を感じた。場所までは分からないけど、ここで索敵した所でこんなに人が多いとあまり役には立たない。幸い、私を狙ったわけではない。王子は寮内から一歩も出てないはずだ(本人曰く、読書したい為)。

 魔力の使用かもしくは力による物かは分からない。まだ一回の反応だからと理由もある。

 ただの喧嘩ならまだしも、これが魔法教会の手引きとしたら、まず狙うとしたら――。

 いや、考えるのは予想。こちらまで被害が出るようならば、全力で叩きのめすだけだから。


「ん?どうしたの」

「いや、なんでもない」

「この後、雑貨屋行くけど、大丈夫?」

「俺は大丈夫だ」

「分かった。なら、食べた後そっちに向かおうか」


 食べかけのランチを急ぎ食べる。少し考え事していたので、その分手も止まっていた。二人共食べるのが早いのか、長く私が手を止めてたかどっちかだろう。ともあれ、雑貨屋はさっき感じた場所付近なら、ちょいっとやばいかもしれない。

 急ぎ口へと入れ、そんなに噛まずに一気に食べきった。少し一段落したのち、会計を済ませて雑貨屋巡りが始まった。



「結構買ったね」

「そうだな。持ってきた金銭類が溶けていく気分だ」

「それは買いすぎだよ。今日だけでどれだけ使ったの?」


 私も例外ではない。欲しいと思った品は買えるだけ買ったが、今日だけで2金貨程使用している。金が減る一方だこれ。 

 二人に聞いてみた所、


「579銀貨」

「1金貨程」

「よくそんな大金持ち歩くよな」


 二人共多分、1金貨以上用意していたのだろう。そうじゃなきゃ、こんなに一気に使わない。まあ、一番使ってるの私だからなんとも言えない。前王様から貰った金貨もまだあるから問題はないが・・・今後のために使いすぎは厳禁か・・・。

 次の雑貨屋へと向かっている最中に突如と後ろに気配を感じ、振り向いた。


「まさか・・・お前らもあいつの仲間か・・・」


 ただの一般人、訳が分からないセリフを吐いた後、懐からナイフを取り出し、走り出した。そして、一番後ろにいた俺へと突き刺した。

 よく見ると、このおっさん・・・全身傷だらけで今にでも倒れそうな感じの雰囲気を出していた。


「・・・な」


 お腹へと突き刺したはずのナイフ。刺さることなく、途中で阻まれていた。驚いた瞬間に俺は膝蹴りをこのおっさんの腹減と一発打ち込んだ。

 そのまま気を失い、そのまま倒れ込み、持っていたナイフを地面へと落とした。


「な・・・なんなの」

「さあな。ただ、良からぬ事は起こってるのは間違いないだろうな」


 倒れたおっさんを見ながら、この辺りで何かが起こっているのはまず間違いないだろうと感じた。まだ起こったばかりか、騎士達はまだ到着してないのか、気付いていなのかどちらかだろう。

 とりあえず、今からこいつの過去でも覗くとするか。

 倒れているおっさんを持ち上げ、手で目を開けて深く覗き込んだ。

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