第43話 襲撃

「荷物はこれでいいのか」


 必要なものをまとめ、村を出る準備をする。終わり次第に村長に挨拶した後に出る予定だ。帰りも来た時と同じく帰る予定である。


「こっちも準備は大丈夫だ。忘れ物がないようにしないとな」

「どっかの遠足かこれは」


 ともあれ、無事に依頼も完了した。あとは都市に戻って先生に報告するだけだ。まあ、半分休息みたいな感じだったのは気のせいだろう。

 フェネスは買った服などを荷物の空いたスペースに押し込んで持ち運んでいた。


「そういや、ファルト。回収した物って付いた後、少し貸してくれるか?」

「?あの水晶玉みたいなやつか?」

「あぁ、タイミングよく戻った後、王都に戻る予定になっている。一応それを王都の魔法鑑定士に見せてみるさ。一応保証付きさ」

「なら、都市ついた後に渡すよ。その荷物じゃ、入れれるスペースないだろうし」

「分かった。着いた時に渡してくれて構わない」


 あの水晶みたいなやつ、王都に持って行って、更に鑑定までしてくれるとの事は非常に助かる。こちらとしては鑑定の技術も欲しいとは思っていたけど、それはまたの機会にするとしましょう。

 とりあえず、村長に挨拶をする。


「お世話になりました」

「いいって事ですよ。こちらとして、イノシシの被害が前と比べてだいぶ減りましたから」


 イノシシってそんなに畑荒らしするのか。まあ、あれだけの規模のイノシシ倒せば問題はないか。でも、人も襲うとは聞くけど、あの筋肉のような肉体した人達なら返り討ちにしてそうだな。


「一応入り口まで一緒に行きますよ」

「ご親切にありがとうございます」


 村長の家を出て、皆で歩く。村は来た時と変わらず、皆せっせと動いては働いていた。


「いつもこんな感じなんですね。都市よりはだいぶ人は少ないけど、皆仲良く暮らしているのがよく伝わります」

「それは良かった。ここは他と比べると飛行的豊かなのでしょう。都市でも畑の地区はあったと思いますが」

「あそこは用がない限り、あまり行かない所って所でもあるので、一度も行ったことがないですね」


 俺はこういう村とかどういう感じで生活しているのか気になってはいた。王都や各都市や街などには畑などの農地区が存在する。それは食料問題解消などを目的にしているので、今でも食料の備蓄を米などを中心に行っている。

 法律などもちゃんと定まっている事もあり、詳しいことは分からないが、貴族は国民から税を徴収することはほぼ不可能に近い。国の備蓄用に多少の回収されるだけであり、それが備蓄になると聞く。

 どこかで食糧難になった地区などがあれば、即配給されるようになっていると学校でそういや教えられたっけ。

 そんな会話をしながら、村の入口に到着した。先頭に歩いていた俺は後ろにいた村長へと振り向いた。


「では、私はここまでですね」

「ここまでありがとうございます」


 俺らは村長に一礼をした。


「道中お気を・・・つけ・・・て」


 村長の表情は一瞬膠着した。そして何かに怯えているような表情へと変わっていった。それらを見ていた村人も突如と尻込みをした。

 あとに先程までなかった影が俺の後ろから伸びていることに気付いた。振り向いた瞬間、何かに思いっきり殴られ左側へと吹っ飛ばされた。

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