第37話 変異魔法の恐ろしさ

 降り注ぐフレアは背中から発射されたもどきと衝突した。だが、数はこちらが上だったために何発かは背中の発射口に当たった。

 痛みのせいか、そのまま足をずらした。

 どうやら、内側へと続く場所に攻撃すればダメージは通るという事だ。だが、それでも全く倒れる気配がしない。だが、少々ですがダメージは入っている。

 先程から思ったが、なんか徐々に進化しているように思えてくるのは気のせいか・・・?

 もしかしたら、俺とも戦闘で色々と状況に合わせて戦い方を変えてきているのかもしれない。


「もう、ほんとなんでもありだな・・・ならもう手段は選んでる必要はないか」


 俺は両腕を変異、ドラゴンの腕へと変えた。人サイズの腕に鱗、そしてドラゴンの独特の爪が生えた。俺の最も扱う変異魔法『撃滅龍』の状態だ。この世で一番強いと呼ばれているドラゴンの一種であり、その鋭い爪と怪力は他のドラゴンでは太刀打ち出来ない。

 昔、この撃滅龍に会ったことがあるらしく、なぜか覚えていた。伝説上のドラゴンってのもあり、人には滅多に会わないとも聞いている。そうじゃないと、本に描かれた姿だけではそう簡単にやれるはずがない。

 ちゃんとした資料があれば、スライムなど普通に見てなくてもやれた。だからこそ、どっかでこのドラゴンと会ってなければやれない。

 まあ、置いといて・・・、さっさと討伐に入る。

 俺は急降下をし、背中を勢いよく殴った。変異魔法なので、たとえ腕が変わらずに鱗を装着しただけだとしても、威力は激龍と変わらない。

 殴っただけで、巨大なイノシシは足を崩し、殴った所を中心に地面へと大きく倒れた。4足の足は外側へと向けられていたが、やがて立ち上がる。

 その後に顔へと行き、おでこ辺りを掴み、勢いよく前へと押した。その反動で巨体は後ろへと少し飛ばされる。地面へと着地するには大きく衝撃が発生する。


「さて、そろそろ終わらせるか。魔力も無限ってわけじゃないし」


 俺は片方に撃滅龍が使う攻撃の展開へと移った。

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