第25話 実技テストの内容

「ではそのつもりでお願いします」


 先生からテストに関するプリントを受け取った。そこにはテストに関する細かな事が色々と書かれていた。一枚のプリントにぎっしりとだ。

 まあ一枚だし、それも分かりやすく書かれている。そこには一応、実技に関する事も書かれている。


「教官が一人で相手っか。それも王都に使える上級魔法師というお墨付き」


 王都に使える上級魔法師、その実力は想像を超えるのも普通だ。今のクラスに勝てる奴なんているのかって思うほどだ。どんな魔法、魔法による身体の強化、どんな魔法の自由に使用していいと書かれている。


「どんな模擬戦になるんだろう・・・」

「俺は勝ちに行く。多分、他の人もそうだけど、そう簡単に勝てんだろうな」

「うん、勝てるなんて誰も思ってないよ。上級魔法師はそう簡単に慣れる役職じゃないから」


 聞いた話では、人の限界を超えた魔法とか、上級系魔物を20体以上討伐したりとか。まあ、噂でしかない。本当の実力はこの時に分かることだ。

 そんなことをセオリと会話していた。今のこのクラスの実力で上級魔法師になれるなら、上位3名に等しい。俺は一応留学生みたいなものだから、なろうと思えばなれるけど、元の国にも戻ることが出来る。

 この王国は大賢者が見定めて、初めて上級魔法師になる事が出来るみたい。

 俺がなれる時は想像つかないけど。


「どうやって勝つつもり?」

「相手次第だな。かなりやばめの魔法使ってきた場合、秘策を取るつもりだ」

「秘策?」

「その時のお楽しみ」


 一応秘策は持っていても大丈夫だろう。まあ、浮遊魔法は普通に使用してきそうなので、そちらの対処も必要かもしれない。なにせ、気付いたら俺の魔法が伝わっているんだから。

 その時だった。チャイムが鳴り、先生が教室へと入ってくる。


「授業始めます。皆さん、席について下さい」


 今から一週間後、どんな上級魔法師が来るか、それが唯一の楽しみとも言えるかもしれない。

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