第3話 リンネード王国

 朝方、宿で一泊した後、準備された荷物類を背負ってから門へと向かった。聖騎士数名と他にも神官とかの人と馬車が産大程そこにあった。なお、朝方なのに父母も既に到着していた。

 しかもシンプルな構造だが、中は相当いい素材のを使っているのか、結構豪華な作りになっている。これ見掛け倒しって言うのかな。

 中に入り、荷物をソファーへと置いた。


「こんな朝早くから見送りしなくても」

「何言ってるの。私達だけでも見送らせてよ」

「妹はまだ寝ているから無理だけど、俺らだけでもさ」


 まあ、家族が見送りしてくれるならいいけど。朝に弱い妹はまだ寝ているのか、起こされたけど、まだ寝ぼけた状態なのかもしれない。

 馬車へと乗り込み、そこに荷物を全て置いた。必要な物は全て腰回りに装着している。例えば、剣とかナイフとかはそうだ。昨日まで来ていた服にはそういうのは一切付けられる場所などなかった。だが、それも想定済みなのか専用の衣類まで用意されていて、現在それに着替えて装備品を付けている。


「ではそろそろ出発します」


 聖騎士の1人が声と合図を出す。それと同時に門がゆっくりと開き始めた。


「あっちでも元気でな」

「あぁ、たまに手紙でも送るよ」

「送らんでも、無事ってのは分かるよ」


 門が完全に開いた時、止まってた3台の馬車は動き始めた。俺は見える所まで手を振りながら、家族を窓から見ていた。


「元気でな~」

「体には気をつけるのよ!!」


 声だけははっきりとそう聞こえた。見えなくなるまで、俺は振り続けた。

 


「大丈夫かしらあの子・・・」

「心配ないでしょ。何せ、家族一幸運持っていて、そして家族一番のトラブルメーカーだから」

「それ心配する方なんじゃないの・・・」

「まあ、それだけあれば、十分外の世界でも生きていけるよきっと」


 夫婦は閉まっていく門の向こうにある馬車を見ながら、何かを思い出しながら閉まるまで見続けていた。


 さて、お待ちかねの荷物確認である。実は荷物を確認した程度、中身に何が入ってるのか分からなかった。一応分かるのは腰に装着している魔法の小袋程度だ。

 とりあえず、中身を一つ一つ取り出してみる。

 

 金貨100枚の入った大きな袋

 勉強道具一式(筆は10本程)

 衣類(学生服一着及びに正装服)

 

 であった。とりあえず、金貨はこちらの魔法の小袋に入れておくとしよう。あちらで使う勉強道具、ノートや歴史の本、あと魔法の本まで入っていた。

 魔法の小袋はアイテムをストックする袋だ。種類は武器類や防具類も可能であるし、更には金や素材、アイテム類も大丈夫だ。流石に一つのアイテムに上限はあるものの色々と収納出来る。中は異空間になっているので、使用者以外は中身を取り出す事が出来ず、カラの袋と勘違いしやすい。更には使用者にはこの袋の場所がどこにあるのか、すぐに把握する事が出来る。

 金も入れられるが、なぜ先程入ってなかったのかは登録されれば、解除に時間掛かる為である。そのため、別で入れていたのだろう。

 中身は先程俺が触った事により、使用者が俺へと変わっていた。

 この馬車が向かっているリンネード王国とは俺の母国である竜人国と唯一交流のある国と聞く。なんでも竜神様の知り合いがそこの国の出身とかだけど、真相は知らない。数多くの種族が受け入れられる国で有名であり、俺もちょくちょく本とかで名前は見ていた。

 一通り確認したのはいいけど・・・、


「ここまで筆使う予定ないけどなあ・・・」


 筆は中にインクが入っており、紙などに触れるとインクが出て文字が掛ける仕組みになっている。それが大きさが違うのが10種類も入っていた。絵を描く訳でもないのにねえ・・・。

 待っていても仕方ないので、俺は少し眠る事にした。馬車に揺られながら、ソファーに横になりながら、目を閉じた。

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