2日目、鳥居を見付ける。

夜猫

2日目

私はある日友達と帰っていると鳥居を見付けた。

空は青く少し寒い風が吹いている。

「こんな場所に神社なんてあったかな?」

ねえ、あやちゃん

「ゆずちゃん、行く時にはなかったねー。」

私は可笑しいと思った。

「ゆずちゃん、はいる?」

その神社は割と大きく中は立派な作りをしている。

よく見ると中だけでもこんな田舎にあるのは不思議に見えた。

「あやちゃんにも見えてるんだよね?」

「ん?ゆずちゃん確かあっちの世界見えるんだっけ。」

「みえるよ?」

「私たち神隠しにあった?」

神隠し。現在でも少なくはないが多くない。

人が突然消えたり、

他の世界に紛れ込んだりする現象のことを言う。

「うーん。神隠しかなー?」

「でも変更点は鳥居だけだよね。」

「ましゃか!1日で建てたとか…それはないね。」

「1日で神社って建てれるものかなー?」

神社の前で話し合っている。

「おやおや、神社に如何の用ですか?」

白い服が見えた。

私たちの白生地に青の線が入った制服とは違い

明らかに白い裾だった。

声の方向に向いてみる。

巫女さんらしき綺麗な女性がその場所にいた。


☆☆☆


「えっと、こんにちは。」

「こんにちは…?」

「はい、こんにちはであります。」

女性の身長は私よりも20cm高いあやちゃんよりも高い。

「えっと、ここに神社ってありましたっけ…」

「ええ、此処は特殊な神社であります。」

「どういう意味なんでしょうか…」

あやちゃんは巫女さんと会話している。

「私の頭を見てください。」

「何も見えませんが…」

私の目にはきっちりと金色に輝く猫のような耳が見えた。

「あやちゃん、あやちゃん。」

「なあに?」

「耳貸して。」

あやちゃんは私に耳を傾ける。

「"巫女さんの頭の上に、綺麗な獣耳"」

「!?」

「おやおや、そちらの方は見えるのでありますか。」

「…。」

私は確かに見える。

「見えるのが一緒であるなら大丈夫ですね。ご案内しましょう。」

私達は巫女さんに連れられて神社の奥に入っていった。


☆☆☆


鳥居の奥に歩いていく。

「こちらです。御籤を引いてください。」

私とあやちゃん、2人の前には

賽銭箱と御籤箱があった。

「お金は払わなくていいのですか?」

「お金はいりません。さあ、引いてください。」

私は適当に箱の中に手を入れると

その中で一つの紙切れを手に取った。

人間の神社とあまり代わりがない。

次はあやちゃんの番だ

あやちゃんも箱の中に手を入れると紙切れを手に戻した。

「御籤を開けてみてください。」

私は御籤を開けた。

真っ青な文字で

『"吉" これからあなたは変なものに沢山出会う。』

と書かれていた。

あやちゃんは?どうなのかな。

「みてみてー大吉だったよー、大切な人と結ばれるだってさー」

「よかったねー。」

「ゆずちゃんは?」

私は紙切れをあやちゃんに渡した。

「あはは、もう既にあってるじゃん。」

あやちゃんの言う通り結構私は変なものを見ている。

「2人とも凶を引かなくて良かったですね。」

「…。」「…。」

和んだ空気が一瞬にして冷えた。

巫女さんの顔が修羅の様な顔だったのだから

「それでは戻りましょうか。」

その声と共に意識は途切れた。


☆☆☆


気が付くと最初にいた場所にたっていた。

時間は少し経ったのか夕暮れ時になっている。

後ろを見る。田んぼだった。

「あれは一体なんだったのかな、ねえ、ゆずちゃん」

「あやちゃん。なんだったんだろうね。」

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2日目、鳥居を見付ける。 夜猫 @Sekirei_Hisui

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