第104話 マフィア

 イタリアのマフィアに属している。

 私はファミリーの幹部の中で最も下っ端らしい。

 ボスの左右に5人ずつ座っている、私は一番端だ。


 どうやら幹部の中では足の引っ張り合いが横行している最悪の状況。


 幹部会が終わり家に戻ると、なにやら中が慌ただしい。

 部下に尋ねると屋敷に隠してある麻薬を奪いにくるとのことだ、麻薬は資金源であり、奪われるわけにはいかない、私は屋敷の屋根裏、最も狭い部屋に移し、私が屋根裏に泊まることにした。

 当然、階下では部下が待機している。

 これで安心だと思っていた。

 階下が騒がしくなった、麻薬を奪いに来たのは、私の従弟だった。


 すでに何人かは従弟に寝返っており、あまりにもスムーズに屋根裏の扉の前に立った。

 従弟は麻薬に興味はなく、扉を塞ぎ、屋敷に火を放った。


 彼が欲しかったのは麻薬なんかじゃなかった。

 私の命だったのだ。


 守るべきものを間違えた、そう思って目を閉じた。

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