第87話 美術館
誰だか知らない男と美術館に来ていた。
私は、その男が誰かと会う為に、この美術館へ訪れたことを知っていた。
その男は、美術館を見て回る様子はなく、入り口付近から動こうとはしなかった。
別の入り口から、柄の悪い男達が入ってきた、何やら、その男が生きていることに驚いている。どうやら暗殺に失敗したようだ。
その男は、事務所のようなところに入って行く、私に美術館内で待つように指示して、姿を消した。
1人残された私は、美術館を見て回る。
1階は植物園のようになっており、螺旋階段で上に向かうとフリースペースにパソコンが数台並んでいる。
部屋の前で、私の分だとノートパソコンを手渡す。
なぜか部屋全体に傾斜がついておりノートパソコンは、机を滑って床に落ちる。
使いにくいなと思いながら、床に落ちたノートパソコンを拾って机に戻り片手で抑えながら立ち上げる。
パソコンはオンラインゲームが表示され、円筒形の建物を謎を解きながら上を目指すような内容だった、私は11階で詰んでしまいゲームオーバーとなる。
フリースペースを出ると、先ほどの男達が私に近づいてきた。
「なんで生きているんだ?失敗したのか」
どうやら私が、その男の暗殺に失敗したらしかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます