第75話 テロリスト

 私はテロリストを監視しているようだ。

 2つ離れた市のコンビニのカメラに主犯格の男が確認できた。

 私は自ら志願して、そこのコンビニでアルバイトとして勤務することとなった。

 上司なのだろうか、確保が不可能な場合は始末しても構わないと言う意味でリボルバーを預かっていた。

 私が所属している組織は、少なくても警察のような全うなソレではないようだ。


 何日かバイトとして過ごした。

 同じシフトに入っているのは、社員の中年女性、主にレジを担当している。

 もう1人、シングルマザーで幼稚園の娘を育てる女性だ。

 2人とも仲が良く、働くのは楽しかった。

 それだけに自分が、その幸せを壊してしまうかもと私は独りになると罪悪感を抱くようになったいた。

 早く始末しなければならないと思っていた午後。


 テロリストは現れた。

 3人を連れ添った主犯格、警戒しているのだろう、自分を中心に常に3人が壁になっている。

 近づかなければ殺るのは難しそうだ。

 休憩室で食べかけの弁当の蓋を閉じて、店内へ向かった。

 休憩中じゃないの?

 そんな視線を私に向ける2人。

 私はリボルバーを握った。


 デジタル時計に表示された時刻は14:78 

 変な表示だと思った、つまり午後3時18分ということだろうか…。


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